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[徹底解説]オフショア開発でエンジニア単価は安いのに全体費用が高くなる場合

カテゴリ:オフショア基本

 

「オフショア開発は安い」と聞いていたから見積もりを依頼したのに、出てきた金額は全然安くない!という意見をいただくときがあります。オフショア開発のメリットはエンジニア単価を安く抑えられることがですが、場合によってはプロジェクトの全体費用が日本の開発会社に比べてそこまで安くない、コストメリットが出づらい場合があります。それはなぜなのでしょうか
今回はオフショア開発のコストメリットについて、その仕組みや最大限に活かす方法を徹底解説させていただきます。また、この記事の最後で「オフショア開発のコストメリットを最大限に引き出すためのチェックリスト」へのリンクを紹介しています。併せてご覧ください。

■目次
・ オフショア開発の魅力はエンジニア単価が安いこと
・ オフショア開発のデメリットが出ているかも!?
・ オフショア開発でコストメリットが出る場合と出づらい場合を2つずつご紹介
・ 全体費用を抑えるために絶対にやってはいけないこと
・ それでも費用を抑えたい方へ。見積もり額が低くなるポイントをコッソリ教えます。

オフショア開発の魅力はエンジニア単価が安いこと

まずはオフショア開発でコストメリットが発生する理由をおさらいします。オフショア開発でコストメリットが出る理由は、”日本と比べて人件費が安い国のリソースを使う”からです。セカイラボではアジアを中心に世界14カ国以上の国の開発チームが登録されていますが、ほとんどの国では日本に比べて人件費が安いです。図1.はオフショア開発で代表的な中国・ベトナム・バングラデシュのエンジニア単価(円/人月:人月とはその人を1ヶ月稼働させた場合の費用)と日本との差を表現したものです。

オフショア開発における各国のエンジニア単価の比較

エンジニア単価は中国では日本の50%程度、ベトナムは25%、バングラデシュは20%程度となっています。中国の沿岸部では近年エンジニア単価が上昇していますが、内陸部であれば日本に比べてまだまだ安いです。このように、オフショア開発は”日本と比べて人件費が安い国のリソースを使う”ことによってコストメリットを出しています。であれば、オフショア開発なら日本人に発注した場合に比べて必ず費用を抑えることができるはずです。では、なぜコストメリットの出ない場合があるのでしょうか。この原因こそ、オフショア開発のデメリットであり課題なのです。

オフショア開発のデメリットが出ているかも!?

オフショア開発のデメリットであり課題は”コミュニケーションコスト”です。日本語を母国語とする国は日本以外にありません。”日本と比べて人件費が安い国”のエンジニアのほとんどは日本語がわかりません。そのため、私たち日本人の指示や仕様書を現地語に翻訳してエンジニアに伝えてくれる役割の人が必要になります。この役割の人を、ブリッジ・システムエンジニア(以下BSE)またはコミュニケーターと言います。一般的なオフショア開発では、BSEやコミュニケーターのリソースも確保する必要があります。日本人エンジニアに頼む際はいらない役割の人にコストをかける必要があります。

オフショア開発でコストメリットが出る場合その1

3人のプログラマが3ヶ月間フル稼働して完成するプロジェクトの場合を考えてみましょう。3人のプログラマが3ヶ月なので、9人月のプロジェクトと言えますね。また、プロジェクトやプログラマの管理として日本人プロジェクトマネージャ(以下PM)を1人置くとします。このプロジェクトを、日本の開発会社に外注した場合とオフショア開発した場合の体制を図にしてみました。
基本的な体制は同じですが、オフショア開発の場合はクライアント側と開発チームの間にBSEが入っています。BSEはクライアント側の指示を翻訳したり、仕様書を現地語に直す作業を行います。では、費用を計算してみましょう。話を簡単にするために、日本人の単価は一律80万円/人月、オフショア開発側のBSEは30万円/人月、プログラマは25万円/人月(ベトナムの平均的な単価)に設定して計算しました。その結果がこちら!

9人月の場合の日本開発会社外注とオフショア開発の全体費用の比較

日本の開発会社に外注すると総額960万円、オフショア開発だと555万円でした。日本の開発会社ではなくオフショア開発にすることで、全体費用を半額程度に抑えることができました!これが、オフショア開発でコストメリットが出る典型的な例です。なお、クライアント側がオフショア開発の現地語(または英語)を使うことができ、BSEが必要ない!という場合、費用はさらに安くなります。(ただし、リスクも大きくなります。詳しくはこの記事の最後に書きます)

オフショア開発でコストメリットが出る場合その2

さて、次は少し規模を小さくしてプログラマ3人月で完成するプロジェクトの場合を考えてみましょう。このプロジェクトをプログラマ3人で開発する場合は1ヶ月で終わります。なので、体制と全体費用は下記のようになります。

3人月の場合の日本開発会社外注とオフショア開発の全体費用の比較

日本の開発会社に外注すると総額320万円、オフショア開発だと185万円でした。プログラマ3人月のプロジェクトでも、コストメリットを出すことができました!日本の開発会社ではなくオフショア開発にすることで、こちらも全体費用を半額程度に抑えることができました。例えば、日本の開発会社に外注した場合はリリースまでの1ヶ月分しか開発できませんが、オフショア開発ではリリースした後の1ヶ月の開発体制も確保できるということです。
さて、ここまでコストメリットが出る開発体制を紹介してきました。次は、コストメリットの出づらい開発体制について紹介します。

オフショア開発でコストメリットが出づらい場合その1:小規模!

2人のプログラマが2ヶ月間フル稼働して完成するプロジェクトの場合を考えてみましょう。この場合、4人月のプロジェクトとなります。3人月でも9人月でもコストメリットが出たから、4人月でも半額程度になるだろう!と思いますが、結果はこの通り。

4人月の場合の日本開発会社外注とオフショア開発の全体費用の比較

日本の開発会社に外注すると総額480万円、オフショア開発だと320万円でした。あまりパッとしない全体費用の差額になってしまいました。コストメリットが出ていた場合に比べて、体制としてはプログラマが1人減っただけです。前述したように、プログラマの数が少ないとオフショア開発のコストメリットが出づらいことがわかっていただけたでしょうか。さらに、もう1つの例を紹介します。

オフショア開発でコストメリットが出づらい場合その2:小規模過ぎる!

最近よくご依頼を受けるパターンとして、個人の方が”ちょっとしたアプリを作りたい”というものがあります。予算60万円程度で1人月で完成するカジュアルゲームアプリを例にしてみます。日本で開発したい場合、開発会社はまず受けてくれないと思いますので、CrowdworksやLancersを使ってフリーランスのエンジニア1人に頼むと思います。フリーランスなので、単価は60万円/人月と設定します。オフショア開発をする場合も、エンジニア1人月とします。すると、

1人月の場合の日本開発会社外注とオフショア開発の全体費用の比較

日本の開発会社に外注すると総額60万円、オフショア開発だと55万円でした。ほとんどコストメリットが出ませんね。費用以外にもコミュニケーションコストを考えると、こういった場合は日本人のフリーランスエンジニアに頼んだ方が良さそうです。

全体費用を抑えるために絶対にやってはいけないこと

いかがでしたでしょうか。あくまで上記の4つの例は説明用にプロジェクトを単純化したものです。単価は国や開発チームによって変わりますし、開発体制も開発チームや依頼主側の体制・プロジェクトの状況によって異なってくるので、参考程度に留めてください。ここでお伝えしたかったのは、コストメリットが出るかどうかは開発プロジェクト(体制)の規模やリソース配分に大きく影響される、ということです。
そして、ここまでの解説を読んでいただけた方はお気づきかと思いますが、PMやBSEの数が少ないほどコストメリットは出ます。なので「『ディレクター/PM』や『BSEまたはコミュニケーター』を減らして費用を抑えよう!」と思われるかもしれません。もしクライアント側で上記役割を担うことができる人材を用意できるなら、減らして構いません。
ただし、今まで上記の経験が無い方や、Webサービスやアプリの開発経験が無い方では難しいと思います。費用を抑えようとするあまり必要な役割のリソースを削減した結果、プロジェクトが破綻したりできあがったプロダクトが全く違うものになる可能性があります。なので、できれば必要なリソースはなるべく削減しない方が良いです。

それでも費用を抑えたい方へ。見積もり額が低くなるポイントをコッソリ教えます。

とは言ったものの、予算は限られてるからできるだけ低く抑えたい…。そんな方に、見積もり額を低く抑えるポイントをこっそり教えたいと思います。

【無料ダウンロード資料】オフショア開発の全体費用を安く抑える2つの方針と6つのポイント

もちろん、この資料に書いてあること以外にも方法はあります。まずはお気軽に、セカイラボにお問い合わせください。お待ちしております!

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