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海外IT人材を活用してエンジニア不足の時代を乗り切る

カテゴリ:オフショア基本

 

日本における未曾有のIT人材不足時代

ソフトウェアを扱う多くの企業にとって、エンジニア採用がうまくいくかどうかは、その企業の製品のクオリティや競争力を決定づける極めて重要な問題です。しかしながら、2015年現在、優秀なエンジニアを安定的に確保出来ているという企業は多くありません。IT人材白書(2015)によれば、IT人材の「量」に対して「大幅に不足している」または「やや不足している」と回答している企業が87.4%、「質」の面で「大幅に不足している」「やや不足している」と回答している企業が90.8%というように、量・質ともに課題を感じている企業が非常に多いことが伺えます。

また、さらにマクロの視点で見ると、日本国内の人口が、2010年では、約1億2800万人だったのに対して、2030年には1億1600万人あまりに減少する予測があり、さらに、年齢ごとの人口をピラミット図にしてみると、高齢者が多く、いわゆる生産年齢人口が少ない「逆三角形ピラミッド」の傾向は、今後より一層加速していく見込みです。

このことから、深刻な人手不足に悩まされているのは単にIT産業に限らないということが言えるでしょう。

IT人材ということに話を戻すと、安定的な確保が難しいのには以下のような理由もあります。とりわけ開発技術に応用が効くソフトウェアエンジニアは、自分の働きやすい環境であったり、より興味の持てる開発案件を与えてくれる企業への転職が容易に行われ、かつ即戦力として即採用されやすいという事情があります。採用担当者にしてみれば、年間のエンジニアの採用計画や稼働予測を立てにくい時代でもあります。

また、せっかく多額の採用コストをかけて採用しても、上記のような流動性に左右されやすい正社員雇用は、リスクの高い人材確保の方法だと言えます。とはいえ、常に何かしらの開発案件が動いているIT企業からすると、出来る限り自社雇用あるいはそれに近い形で人材を確保したいというのが本音でしょう。

日本人のエンジニアを日本国内で探して採用するのではなく、海外の優秀な人材を活用するという選択肢を採用する企業も近年増えてきています。今回は、この時代に海外の人材を活用することについて考えてみます。

なぜ海外なのか

上記のような、日本でのIT人材にまつわる課題を踏まえると、海外の人材を活用するという選択肢が出てくることは当然です。しかし、もちろん物理的な距離が存在するし、「外国人である」というだけで日本企業にとってはハードルが高いのも事実です。だからといって、いい人が採れるまで高い採用コストをかけつづけるのかというと、それこそ事業に支障が出てきてしまうでしょう。

ハードルを超えてもなお海外の人材を活用する理由とは、上記のとおり安定した人材確保を補うという点が最たる理由ですが、加えて、人件費(コスト)のメリットという点も見逃せません。 ベトナムを例にとると、日本国内と比較してエンジニアの単価は1/3程度に抑えられます。慣れるための期間や教育コストを加味したとしても、1年以上といった長期スパンで考えれば、大きなインパクトであることは間違いありません。

人材確保という面では、「スキルはどうなんだ」と気になる方もいらっしゃるでしょう。結論からいうと、年間に輩出されるエンジニアの総数が日本よりも多い国においては、日本と同スキルの人が、より低コストで、よりスムーズに見つかる可能性が高いです。日本で高いお金と時間をかけて採用をするよりも圧倒的に効率が高い可能性があります。

しかし、もちろん国によって得意領域が異なることや、必ずしも日本的なやり方が通用しないということは留意しておく必要があります。

一定期間海外にエンジニアチームを確保する「ラボ型開発」

一口に「海外のIT人材の活用」といっても様々な形態が考えられます。日本にいる海外のエンジニアを採用する、派遣利用する、あるいは海外に自前で拠点をつくる、海外で人を採用して日本に連れてくる等々…。今回はオフショア開発の一契約形態として注目を集めている「ラボ型開発(ラボ契約)」についてご紹介します。

ラボ型開発とは、数名〜数十名のエンジニアを一定の期間(通常半年以上)契約をする開発の形態で、いわば、自社専属の開発チームを海外に持つor海外の開発拠点を持つというイメージを持って頂くと想像しやすいかもしれません。しかし人材や開発拠点側でのファシリティなどについては、サービス提供者が用意をしてくれる(自前で0から揃える必要がない)ため、海外人材の活用の中でも最もハードルが低く、低リスクで、コストメリットも享受しやすい形態であると言えます。

次の記事では、「ラボ型開発」の具体的なケーススタディと、そこから見えるメリット・デメリットについて見ていきます。

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