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[見積もってみた 第2回]よくあるフリマアプリを見積もってみた

カテゴリ:見積もってみた

 

「アプリってどれくらいの金額で作れるんだろう?」
「企画書を通すために、ざっくりとアプリ開発の概算が知りたい」
「できれば似たようなアプリの見積もりを見つけて、それを真似したい」

そんな企画者さん必見!アプリやWebサービスの見積もり額を知ることができる連載「見積もってみた」を始めました。 この連載では、「架空のアプリ企画」や「よくあるアプリ・機能」にフォーカスし、それを開発するとどれくらいかかるのかを、実際に見積もってみます。

前回の架空の家計簿アプリ企画の見積もりでは、「サーバー連携が発生すると高くなること」と「ラボ契約・ラボ型開発」だと費用を抑えられることがわかりました。

今回は、最近お問い合わせいただくことの多い「フリマアプリ」について、代表的な機能を見積もってみたいと思います。

よくあるフリマアプリの要件概要

対応機種と対応OS:
対応機種:iPhone5, 5c, 5s, 6, 6+
対応OS:iOS8.0以降

機能要件1(会員登録):
・Facebook, Twitter, メールアドレスで会員登録
・SMS認証

機能要件2(出品機能):
・写真撮影(端末の機能を使う、画像はサーバーで保存)
・画像加工(AviarySDKを使う)
・商品情報を付けて登録する

機能要件3(購入手続きと決済):
・支払い方法の選択(クレジット決済, キャリア決済)
・配送先住所の指定と選択
・振込先口座の指定と選択

機能要件4(その他):
・商品情報にいいね!, コメント投稿, 不適切な商品の報告機能
・プッシュ通知
・商品検索(カテゴリ, ブランド, フリーキーワード検索)

機能要件5(AppleWatch連携):
・指定した種類の通知を受け取る
・指定した種類の通知の詳細を閲覧する

その他:
・インフラ構築
・設計(開発工数の25%で概算)
・テスト(開発工数の40%で概算)
※運営側管理画面は今回の要件と見積もりに含まれません。
※デザインも今回の要件と見積もりに含まれません。

開発体制
・開発側でプロジェクトマネージャーを用意する。 ・オフショア開発会社に依頼する場合は翻訳者(コミュニケーター)が必要になる。

では、この条件で見積もり依頼をしてみましょう。

見積もってみた

前回の記事と同様に、
1. 日本の開発会社に請負契約で依頼した場合
2. ベトナムの開発会社に請負契約で依頼した場合
3. ベトナムの開発会社にラボ契約で依頼した場合
の3つのパターンを考えてみます。また、プロジェクトへのアサイン割合ですが、エンジニアは全体工数の100%、プロジェクトマネージャーは10%、コミュニケーターは50%と、各リソースの人日単価は、
・プロジェクトマネージャー:日本では5万円、ベトナムでは3万円。
・エンジニア:日本では4万円、ベトナムでは2万円(ラボ契約では1.3万円)
・コミュニケーター:日本では無し、ベトナムでは1.2万円
としました。

見積もりの結果、今回の「よくあるフリマアプリ」の全体工数はiOSとサーバー側をあわせて271人日になったので、それぞれを比較してみると…

1. 日本の開発会社に請負契約で依頼した場合:約1220万円
2. ベトナムの開発会社に請負契約で依頼した場合約800万円
3. ベトナムの開発会社にラボ契約で依頼した場合約600万円
となりました。依頼する開発会社の国や各契約形態で見積もり額に差が出る理由は前回の記事ラボ契約の仕組みを紹介した記事を御覧ください。

ここをチェック!見積もりの真実

その1:「メールアドレスで会員登録」は面倒な機能!?

Webサービスでは定番の会員登録方法「メールアドレスで登録」ですが、FacebookやTwitter認証に比べて工数がかかります。理由は「パスワードを忘れた時のパスワード再設定フロー」を作る必要があるからです。

これまで当たり前だったからと要件に加えずに、ターゲットユーザーの普段の行動を考えて、メールアドレス登録よりもSNS登録が圧倒的に多ければ、「メールアドレスで会員登録」は初期要件から外しても良いかもしれません。

ちなみに、SMS認証はTwitterが出した新しいサービス「DIGITS」を使うとスムーズに行える可能性が高いです。

その2:「フリーワード検索」は大掛かりな仕組みが必要!?

商品検索ですぐ思い浮かぶものといえば、フリーワード検索ですよね。自分の欲しい商品の名前やブランド名を入れれば、お目当てのものが見つかります。でも、このフリーワード検索は詳細な要件によっては大掛かりな仕組みになり工数が多くなります。

2語以上の検索や予測表示など、フリーワード検索に関係する機能やUXはさまざまですが、カテゴリやブランドによる絞り込みよりも工数がかかることは確実です。

その3:不確実で堅牢性を要する機能の見積もりは慎重に!?

クレジット決済やキャリア決済、振込先口座情報の登録と指定など不確実な機能や堅牢性を要する機能は、請負契約の場合は特に余裕を持った見積もりを行う傾向にあります。そのため、見積もりを依頼するときは調査期間を開発会社に与えてあげると、より正確な見積もりが出てくるかもしれません。

また、AppleWatch連携のように最新機器との連携はノウハウや実装データが少ない分、余裕を持った見積もりをする傾向があります。

まとめ

以上が、よくあるフリマアプリを見積もってみた結果です。堅牢性を要する機能にはどうしても工数がかかってしまいますが、情報セキュリティやサービスへの信頼性を考えるなら、たとえコストがかかってもしっかりした設計と実装を行うべきだと思います。

また、今回は最低限のサービスUXを考慮した見積もりでしたが、ユーザーがよく使う画面はUXに特にこだわる必要があります。オフショア開発を使えばコストを抑えることができますが、コスト削減という考え方ではなく開発で抑えたコストをUX設計にまわす、と考えていただければと思います。

セカイラボは日本語やディレクションサポート付きでオフショア開発チームとラボ契約を結ぶことができるサービスです。オフショア開発やラボ契約にご興味のある方、詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせください。

免責事項

・今回のシミュレーションは当記事用に作成した簡易的なものであり、同じ要件をセカイラボまたは他社様に依頼した場合、全く同じ見積もり額が提示される保証は致しかねます。
・当記事はアプリ開発費用の目安として、オフショア開発会社に依頼した場合の目安として、参考程度にとどめてください。
・記事内で使用しているリソースの単価やアサイン割合は、リソースのスキルやプロジェクトの詳細によって変わります。
・当記事で使用した企画「セカイ家計簿」は、現在または過去にセカイラボにお問い合わせいただいた内容とは関係ありません。

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