事例インタビュー

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新規サービス立ち上げとスクラム開発を受託開発で

カテゴリ:WEBサービス・アプリ開発事例
開発拠点:成都(中国)
セカイラボ担当範囲: 翻訳、開発、テスト、運用
モンスター・ラボ担当範囲: 開発マネジメント、開発
導入企業名: NTTソルマーレ株式会社 様
担当者名: 新ビジネス部 新規ビジネス企画室  杉村様(グループ長)、大倉様
お客様担当範囲: 企画、要件定義、開発

 

自社の強みを生かした新規サービス”モノキュン!”

スピーディな開発&リリースから継続的な改善で成長を続けるモノキュン!
今回はそのプロジェクトに至った背景や、今後の展望についてインタビューをしてきました。

—— まずこの企画が立ち上がったきっかけを教えて下さい。

大倉氏:

弊社は日本最大規模の電子書籍配信サイト「コミックシーモア」の運営と恋愛ゲーム「Shall We Date?」というブランドを海外向けに配信しているNTT西日本グループの企業です。

今回のプロジェクトでは、これらの主軸事業に加えて新しくサービス立ち上げようと検討していました。そこで注目したのが急成長中のCtoC市場です。2015年の夏頃から市場調査を行った結果、マーケットリーダーであるメルカリさんの下、数々の特化型フリマサービスが注目を浴びている状況でした。

このような市場環境の中、自社の強みである書籍やゲームコンテンツを活かしたフリマサービスで勝負できるのではないかと考えて、今回の新規サービスのプロジェクトがスタートしました。

弊社は開発エンジニアが多くいるわけではありませんので、開発パートナーにモンスター・ラボさんを選ばせていただきました。

 

—— ありがとうございます。アジャイル開発の「スクラム」を今回のプロジェクトでは採用しました。取り入れた背景・経緯を教えていただけないでしょうか?

大倉氏:

元々はある程度作るものが明確になっていましたので、基本的な機能を揃えてからリリースする方針(ウォーターフォール型)でしたが、早くリリースすることを優先して、機能を順次公開していく開発方針が良いのではと考えて、(ウォーターフォールよりも柔軟に開発を進められる)アジャイル開発を取り入れることになりました。

杉村氏:

新規事業を立ち上げ、軌道に乗せていくためにはお客様のニーズや社内からの要望を取り入れていく必要があるので、もともとの想定からは変更となることが多いです。これらの声にタイムリーに応えていくためにはアジャイル型が非常に良いのではないかと思いました。

ただ、我々はアジャイル開発は未経験であったため社内から一部反対意見が出ました。ただ、今回のプロジェクトにマッチする進め方でやっていくべきだと思ったので、社内をなんとか説得して進めることになりました。

 

[写真1]NTTソルマーレ 新ビジネス部 新規ビジネス企画室 グループ長 杉村氏

 

—— 「社内を説得した」とありましたが、実際どんな所で反対されましたか?

反対意見で多かったのが、アジャイル開発は意思決定、要件管理が適切に実施できないのではないか、という指摘です。(決めたことを開発していくウォーターフォールと似ていて)アジャイルも規律を取り決めて進めていけることを重点的に説明しました。プロセスではなく、各々がロール(役割)を持って、それは社内のステークホルダーを含め、どういう形で、どのような関わり方をするのか整理して解説しました。

 

—— 実際、「スクラム」という手法で進めてみて、「うまくいった部分」と「うまくいかなかった部分」を教えていただけますか?

杉村氏:

スクラム開発の経験値が少なかったので、検討する際に「これはスクラムに当てはめたらどうなるんだろう?」と、そもそものハウツーがわからないことがあります。また、スクラム開発でよくあるフレームワークをそのまま当てはめて進めてもうまくいかなかったです。

これはアジャイルというよりオフショア(※当プロジェクトではモンスター・ラボの日本拠点メンバーと中国(成都)拠点メンバーで開発チームが組まれている)ならではの苦労になりますが、プロジェクトの当初は拠点メンバーと伝えたいことが伝わらないなど、コミュニケーションが取れなかった点で非常に苦労しました。

弊社で打った解決策例としては、1ヶ月に1回で行っていた振り返りミーティングを、2週間で1回のサイクルに早めました。これで課題を吸い上げられるタイミングが早まりました。進める中で色々と試行錯誤しながら改善ができたことはアジャイルだからこそのメリットだと思っています。

また、スクラムの本質からは若干離れているかもしれませんが、海外開発拠点にメンバーの開発状況確認や要件整理の出来るチームマネージャーが加わってからの改善効果は大きかったですね。彼が加わってから開発現場の一体感が生まれたと思います。

 

[写真2]モンスター・ラボ側の振り返りミーティングの様子

 

—— ちなみに今後どのようにサービス展開されるご予定か、ビジョンや展望などを教えて下さい。 

大倉氏:

まずサービス展開の話ですが、ユーザー層の幅を広げていきたいと考えています。もともと既存事業の主ターゲットである女性を狙ってきました。今後もアニメやキャラクターグッズのCtoCという軸を残しつつ、男性からも女性からも利用されるフリマサービスにしていきたいです。

開発計画の話になりますが、やはり利用者様の声に沿った機能を追加していきたいと考えています。詳細は今後の戦略に関わりますので割愛しますが、お客さんの声もどんどん頂けるようになったので、利用者様の利便性が上がるサポート機能を追加していきたいです。

あとは弊社の主軸事業とのシナジーを生み出せるような機能をつけたいと考えています。弊社のほかサービスをご利用いただいている方に、弊社全体で最高の体験を届けていきたいと思っています。

 

—— ユーザーのことを考えてサービス作りに取り組まれているという印象をうけました。この部分はどのような思いで取り組んでいるのか教えて下さい。

大倉氏:

丁寧な対応は「NTT」のマインドがあるからではないでしょうか。NTTには利用者様の「安心・安全」を大事にする考え方が定着しています。

常日頃から丁寧な対応を日々心がけておりますので、やはり利用者の方が不利益を被らないように、良い体験をしていただけるサービスを提供していきたいです。

あとは立ち上げ段階のサービスですので通例に従わず最善を尽くしています。実際に受発注の関係を超えて、私自身が実装の一部を担当したこともありました。

「モンスター・ラボさんに頼んだし、後は宜しく」では無く、本当にいいものを作るために、サービスを成功させるために、チームメンバーが各々の役割を超えて一丸となって動いています。チームの頑張りは本当にすごいものですが、それ以外の社内関係者の理解や協力もあったからこそこの進め方が成り立っていると思います。

 

—— 最後に率直に今の点数は何点くらいでしょうか?

大倉氏:

今のフェーズで言うと80点くらいだと思います。

杉村氏:

僕も同じです。

大倉氏:

これから事業が拡大して、会員数が増えていくと、スケジュール管理や運用の進め方など、まだ改善していく部分があります。そこは事業のフェーズに合わせて、保守運用の部分も成長していきたいと思います。

 

—— 実際の開発現場で、大倉さんと議論し、色々な改善策がありました。その中で大倉さんが“これをすれば100点に近づく“というものはありますか?

 

[写真3]リモートでの振り返りミーティングの様子

 

大倉氏:

事業のフェーズを考えると、うまく回っているので大きな課題が「ない」というのが今の悩みです。(笑)強いて上げるとしたら、開発拠点にいるエンジニアともっと交流をして、一つのチームになっていきたいです。

今は分業体制で、しっかりと実務をこなしていく状態なのでそれも悪くないのですが、アジャイル、スクラムの原点に立ち戻るのであれば、そういう所が挙げられるかなと。

技術的な話だとエクストリームプログラム(以下 XP)をちゃんとやりたい。XPのメソッドをもっと取り入れて、例えばデプロイ自動化の導入なども積極的に取り組んでいきたいです。

もちろん、開発がうまく回ることも重要ですが、事業成功が第一の目的ですので、そこはバランスを見ながら取り組んで行こうと思います。

 

 

[写真4]モノキュン!のご担当者様とキャラクター

 

編集者後記

タイトルで「受託開発でスクラム開発?」と思われた方も多いのでは無いでしょうか。受託開発というと請負契約でウォーターフォール型開発を進めることが一般的です。

今回はソルマーレ様とのプロジェクトではラボ型契約を結ばせていただき、開発手法はアジャイル開発のスクラムを採用しました。もちろん、ご検討段階では不安・懸念なども合ったそうです。

ただ今回はプロジェクトにとって何が一番良いのか、利用者にとってどのような提供の仕方がベストか考えられた結果、スクラムの導入をご決断いただきました。

実際にプロジェクトが進行する中でも、事業全体のことを考えて良いものを取り込んでいきたいという姿勢が強くおありで、「お客様に良いもの(安心・安全)を届けたい」という考え方が根から定着している組織、サービスなんだなと感じました。

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