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プロジェクトに潜む3つのリスクと、それらとの付き合い方

bucket with holes

プロジェクトを進めていると思いもつかない様なことが次々におきます。それらは大きく分けて以下の3つに起因するものです。
一つはプロジェクト自体の目的についての不確定さ。
もう一つはプロジェクトが直面する様々な環境に起因するもの。
そして、最後はプロジェクトを構成する“人”の問題です。

3つの不確定さ

プロジェクトの目的の不確定さ

プロジェクトには決まった「目的」があるものです。ビジネス・パーソンであれば、その目的はビジネス上の成果を上げるものでしょう。サグラダ・ファミリアの建設はその完成が目的であり、世界にも稀にみる長期プロジェクトだと思います。しかし、全てのプロジェクトが明確な目的設定がされるとは限りません。

システム開発プロジェクトでは得てして「システムの完成」が目的となりがちです。しかし、本来はシステムを社内外のユーザが利用して生み出される“効果”が目的であり、その程度が目標として設定されるべきものですが、それが決まってないプロジェクトも多いです。また、決まっていてもそれが不用意に変更され、曖昧になることも多いです。

プロジェクトを取り囲む環境の不確定さ

プロジェクトの目的が不確定になる原因でもありますが、プロジェクトの周辺環境というのは常に変化しています。消費者の動き、競合の動き、行政の規制などプロジェクトに影響を与える変化は数多くあります。プロジェクトが長期に及ぶ場合はプロジェクトに影響を与える要因は増大します。

プロジェクトに関わる“人”の不確定さ

プロジェクトは多くの人によって構成されています。それぞれに役割があるものですが、その役割とスキルのミスマッチ、人同士の関係によるパフォーマンスの変化などはプロジェクトの成果に影響を与えます。時には、そのメンバーの家族の問題による場合もあるのです。プロジェクトメンバーを結集したとして、その体制が永続する保証はないのです。

不確定さとの付き合い方

これらの不確定さを称して「リスク」と言います。日本語でリスクという場合、何かの事故がある危険性といったことをさすことが多いですが、それはハザードと言います。リスクは損失がある、なしに関わらず、何かの事象が発生する可能性やその幅のことを指します。ですので、良い結果を有無「リスク」というものも存在します。逆に悪い結果は「個人情報流出」などです。

このリスクとの付き合い方は4種類あります。

①リスクを小さくする

それが発生する確率を下げる工夫をする、あるいはそれが発生したとしても影響を小さく出来る様にするなどです。例えば、「個人情報流出」リスクに対しては、発生する可能性を下げるために情報にアクセスする人や方法に制限をかけたり、流出しても内容が分からない様にするため暗号化をしたり、といった方法です。

②リスク自体を回避する

「個人情報流出」自体発生しない様にするために、個人情報を保有しないシステムにするということになります。

③リスクを移転する

これは保険などでリスクの被害をカバーするというものです。ただ、この移転については経済的な被害は移転出来ても評判などの社会的評価まで移転することは出来ません。

④リスクを受入れる

リスクというのはゼロにすることは出来ません。許容出来るリスク、あるいはそのリスクを引き受けてでもやる価値がある場合は敢えて何もせずに、発生したら都度対応していくという方法があります。発生する経済的コスト、社会的コストは最初から覚悟しておくものです。

この様にプロジェクトの不確定さとはなんとか「付き合って行く」しかないのです。リスクを恐れて色々考え巡らせても、防げないものは防げないので、手を打って進めて行くという決断が重要になってきます。プロジェクトマネジャとしては精神的なタフさが必要とされますが、それを乗り切ったところに成果が約束されているものなのです。

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KENTARO FURUKAWA / Project Manager
業務システムからスマホアプリ開発まで多様なシステム開発現場でプロジェクトマネージャをつとめる。ICタグシステム開発のベンチャーや物流会社の経営企画などで、事業開発や事業改善を主導。現在はフリーのプロ・プロジェクトマネージャとして活躍。