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Webサービス企画者に告ぐ!誰も喜ばないシステムを作っていませんか?

young man paying at till point in hardware store

その開発って何のため?

情報システムやアプリ、サービスは何のために作るのでしょうか?「顧客のため」「効率化のため」「世界にインパクトを与えるため」色んな目的があります。そして、その目的を掲げて開発したのに動かしてみると上手くいかないことがあります。どうしてなんでしょう?

その開発の価値はどこにある?

色んな理由があると思いますが、一つには「自分たちのビジネスをよく知らない」ということがあると思います。これから開発するものが、自分たちのビジネスの中でどれくらいの価値があるのかを知らないのにどうやって効果的なものが出来上がるというのでしょうか?しかし、大抵の場合はどこかで閃きのもとに決まった「開発すること」に熱心なあまり、その評価をしていない様に思います。

空回りしてない?

例えば、小売業で「会員システム」を構築することが決まった場合、会員データベースの構成や取引データの保存などを一生懸命考えますが、それが消費者にとってどれほど魅力的なのか考えていない場合が多いです。

一般的に、会員システムが有効なのはリピート利用を促進することが消費者にとってメリットがあり、それが企業にとっても収益面での利益がある場合です。しかし、精々数年に1度の利用があるかどうか?というサービスで会員システムを構築してもあまり意味がありません。サービスの単価が高価であれば意味があるかもしれませんが、その場合は口コミを狙う「紹介キャッシュバック」といったものの方が有効だったりします。

自分を知ろう

この様にビジネス上で、これから取り組もうとしている開発が、どれだけの価値があるのかをどうやって調べられるでしょうか?そのためには自分たちのビジネスを一つ一つ確認していかなければいけません。例えば、

・どうやって開発されているの?
・どこから仕入れているの?
・どうやって作っているの?
・どうやって運んでる?
・どうやって販売しているの?
・どうやって宣伝してる?
・アフターサービスはどうしてる?

といったことを自分で聞いてみることがいいと思います。
この様な分析を「バリューチェーン分析」といったりしますが、要は自分の役割以外も含めてビジネスの最初から最後までを知ってみるということです。

その開発は必要か?

自分達のビジネスのことが分かる様になると、どこで最も価値が生まれているのかが分かる様になってきます。例えば、コンビニでは「その商圏の消費者の嗜好に合わせた品揃えをする」ことが価値であるという戦略をとっている会社があります。なので、この会社は購買履歴の分析や商圏ごとの住人の構成から品揃えを決定するロジックを一生懸命システム化して強化します。

逆に、店頭での接客や来客者からの要望を店舗ごとに反映した品揃えをすることを競争力と定める会社もあるでしょう。その場合は、店員になるべく来客者とのコミュニケーションに時間を割いてもらうために、店舗オペレーションに手間がかからない様な施策を取るでしょう。

この様に単に会員システムを構築するといったことではなく、それが必要なのか?それ以外にやらなければいけないことはないか?ということを考えて取り組まなければなりません。

それでも勝敗はイーブン

孫子の言葉に「彼を知り己れを知れば、百戦して殆うからず。」というものがあります。これには続きがあって「彼を知らずして己れを知れば、一勝一負す。」とも書かれています。自分を知っただけでは成功は確実ではないわけです。では、「彼」とは誰なんでしょうか?ライバル企業という人もいますが、ビジネスの世界ではこれはお客様なのだと思います。自分のことが分かったら、お客様のことを今度は考えてみましょう。どうやってやるかは別の機会に。

SEKAI LAB TIMES(セカイラボタイムス)は、アプリ・Webサービス開発を世界中のエンジニアチームに依頼・発注できるグローバルソーシングプラットフォーム「セカイラボ」が運営しているブログメディアです。


KENTARO FURUKAWA / Project Manager
業務システムからスマホアプリ開発まで多様なシステム開発現場でプロジェクトマネージャをつとめる。ICタグシステム開発のベンチャーや物流会社の経営企画などで、事業開発や事業改善を主導。現在はフリーのプロ・プロジェクトマネージャとして活躍。