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5年後は海外に、30年後はコンピューターに?私たちの仕事が取って代わられるかもしれない日

computer robot background

「多くのことは、コンピューターに置き換えられるでしょう。」

人間判読システムCAPTCHA及び、reCAPTCHAを発明した、天才科学者であり、起業家でもあるルイス・フォン・アーン氏ははっきりとそう述べました。

reCAPTCHAとは

CAPTCHAは、コンピューターと人間を判別するための認証システム。回答者が人間であることを確かめるためのテストとして多くのウェブサイトで使われており、一日に利用される回数はなんと2億回だそうです。会員登録をする際などに出てくる、あの、歪んだ文字を入力させるやつです。

これは基本的な考え方として、今はまだ人間には解読できて、コンピューターには解読できないものがあるということがあります。ニューヨーク・タイムズは、過去の全ての新聞をデジタル化したいと思っていますが、中にはインクが擦れて、スキャンでデータを取り込もうとしてもコンピューターが判読できないものがあるのです。reCAPTCHAでは、そうした、データ化したくてもコンピューターが読めないものを、CAPTCHAの認証システムで人間に読ませ、紙の書籍のデジタル化に役立てました。初期のクラウドソーシングです。

このreCAPTCHAは、2009年にGoogleに買収されています。

人工知能は人間を越えるか

reCAPTCHAは、人間にできてコンピューターにできないことに着目したシステムです。コンピューターにできないことは他にもあります。例えば、写真の中に何が写っているかということは、コンピューターが認識できないことの一つだそうです。

何年も研究がなされていても、なかなかできるようにならないこともあるのです。でも、それでもこれまでに相当多くのことがコンピューターで実現できるようになっており、今後もできることは増えていくでしょう。一説には、2045年には人工知能が人間を越えるだろうとも言われていますし、いつかは本当に多くの仕事はコンピューターに取って代わられるのではないでしょうか。

海外の人に取って代わられるも、コンピューターに取って代わられるも同じ

robot toys

全てではありません。ただ、今目の前にある非常に多くのことを、自然とコンピューターがこなすような時代がそう遠くない未来にありえるということです。それは、いま日本人が普通にやっている仕事のいくつかが、海外に流れる現象と同じなのではないかと思いました。

人類の歴史は、新しい技術を生み出し、自分のある仕事を機械に任せる代わりに、また新しい価値を産むための仕事をつくり出す。そういったことの繰り返しだったのではないでしょうか。その要領で、「安さ」「スピード」といったものを人は求め、企業は消費者の要望に答える形で海外に工場をつくりました。

今では、日本人の身につける服・バッグが、中国産・ベトナム産・カンボジア産であることはもはや普通のことです。インターネット業界でも、スキルが世界で共通化されている分、同じことが起きるのは何ら不思議ではないことです。

「安さ」の追求だけではいけない

もちろん重要なのは、「それでどうするの?」ということだと思います。もともと私たちが、ハイテクなものをうみ出したり、何かをアウトソーシングしはじめたのは、それによって生まれた余剰時間をつかって何か新しい価値をうみ、より良い世の中をつくるためだったんじゃないでしょうか。企業活動において、安さやスピードは絶対に重要な要素ですが、その追求だけではいつか限界が来てしまうことに人々は気づき始めているはずです。

総合的にみて今よりも効率的と判断された場合には、その仕事が同じスキルをもった海外の安い人材や、コンピューター、ロボットの手に渡るというのは、ごく当然のことです。しかしその際に、企業の短期的な利益だけではなく、いかにして新しい価値を産んでいくのか、それによってどう世の中を良くしていけるのかを、わたしたちの”頭脳”を使って考え続けなければならないのではと、ルイス・フォン・アーン氏の言葉を聞きながら思いました。

※この記事は、先日2014年5月16日、WIRED主催のルイス・フォン・アーン氏とのMeet Upイベントで聞いた内容をもとに、コラム的に執筆してみました。

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YUKA NUNOI /
ぬのちゃんと呼んでください。よく、人間ではない様々な生き物(あるいは生き物じゃないもの)に似ていると言われる。世界の行く先と、そこでどう行動すればいいかについて、皆さんと考えていきたいです。好きな国はウガンダ。