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仕様変更リスクにどう対処する?少しずつシンプルに作って成長させよう

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日本の国際競争力について、「サービス業」と「物流業」の生産性の低さが指摘される事があります。もう6年前も前の話ですが、「業種別生産性向上に向けた検討課題(中間とりまとめ)」というものがありました。そこでは生産性の低い産業について課題が挙げられているのですが、その中にIT産業も含まれています。IT業界における生産性の課題は何で、どのような対処が求められるでしょうか。

IT業界と建設業界における課題

ITの「受託開発産業」における課題と、建設業における課題には意外にも共通点があるようです。

以下は、上記報告書の中で述べられているIT業界・建設業界における課題をまとめたものです。

ITと不動産

課題を整理すると、どちらの業界も同じ課題にまとめられます。

1)標準化の促進
2)見積もり手法の洗練化(人月見積もりの見直し)
3)多重下請け構造の改善
4)行政の非効率の改善
5)商習慣の見直し

IT産業と土木建築業は、「高知識労働集約型」産業であるという点で良く似ています。単なる労働ではなく、工法やインテグレーションに対する専門知識や経験を持った職人が集まって作るという点が良く似ているのです。更に、どの開発や工事でも、同じものは二つとないという点でも同じです。最近では、ITではフレームワークや新しい言語仕様、建築業でもユニットや新しい工法などが開発されて、その技術にキャッチアップしていないと良い仕事ができなくなっています。

そして、この二つの産業は構造も良く似ていて、大手の他に無数の零細・中小企業が無数にいて、業界としての品質の保証というものがなかなか浸透しないというものです。そして、発注者側にも他にないものを作るという考えが根強く、プロジェクトの中途における変更が相次ぐのも良く似ています。違いがあるとすると、ITエンジニアはIT企業以外でも活躍出来るという点でしょう。

仕様変更のリスクにどう対処する?

IT企業にとってこの課題に対する対応は重要です。特に、システム開発プロジェクトにおける「仕様変更のリスク」をどの様にカバーして対応するのかという点は特に重要です。いまだにシステム開発の基本は「完成品のリリース」となっています。このマネジメントは建築業から拝借して来たものです。ビルは完成しなければ入居出来ないですから。しかし、情報システムであれば1階部分だけを作ってリリースすることは可能です。

1階を作って実際に入居して貰い、そのフィードバックを受けて1階の改修と2階以上の建築を進めるということが情報システムならば可能なのです。にも関わらず、システムやシステムを使ったサービスの企画は全てが出来上がってからリリースされることが前提となっています。それはあまりにもやり方として旧態依然としているのではないでしょうか。

まず、1階を作ろう。しかもシンプルに、分かりやすく。そうすれば入居者は使い方がイメージしやすいし、フィードバックもしやすくなります。最初から迷路の様なマンションに、アミューズメントパークでもなければ誰も住もうとは思いません。

SEKAI LAB TIMES(セカイラボタイムス)は、アプリ・Webサービス開発を世界中のエンジニアチームに依頼・発注できるグローバルソーシングプラットフォーム「セカイラボ」が運営しているブログメディアです。


KENTARO FURUKAWA / Project Manager
業務システムからスマホアプリ開発まで多様なシステム開発現場でプロジェクトマネージャをつとめる。ICタグシステム開発のベンチャーや物流会社の経営企画などで、事業開発や事業改善を主導。現在はフリーのプロ・プロジェクトマネージャとして活躍。