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目指すはドラえもん? “採用の仕組みを変える” 求人検索エンジン「スタンバイ」のサービスづくり

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株式会社ビズリーチが5月にリリースした「スタンバイ」は、全業種・全職種・全雇用形態を対象にした検索エンジンで、掲載求人件数は約400万件にのぼります。さらに7月から、スタンバイには地図から求人を検索できる機能も加わり、自宅や通学する学校などから近い求人を一目で簡単に探すことが出来るようになりました。

今回は、スタンバイのディレクターの棚橋氏に、このサービスが生まれた背景とスピード感ある開発を実現するための工夫などを中心にインタビューさせていただきました。

仕事探しにはもっと選択肢を、企業には採用コストの削減を

――「スタンバイ」というサービスについて教えてください

「仕事を探す」という人生における重要な機会を効率化して便利にしたいという考えから始まりました。スタンバイは、仕事を探す人、採用に課題を抱えている企業の両者にメリットがあるサービスです。

スタンバイ 日本最大級の求人検索エンジン

仕事を探している人に対しては、インターネット上で世の中のあらゆる求人情報を可視化して、選べる仕事の選択肢を増やしていきたいと思っています。現在、求人掲載数は約400万件で、スタンバイにしか掲載されていないオリジナルな求人も一部あります。数百にのぼる求人サイトや企業の求人情報を一箇所に集約しており、スタンバイの検索窓にキーワードと希望勤務地を入力すると、まとめて簡単に検索できます。

一方で求人を募集している企業に対しては、求人作成・求人公開・応募管理・採用制約といった採用業務に関わるサービスを無料で提供することによって、採用コストを削減し、会社の成長を促進していきたいと考えています。ITに関する専門知識がなくても簡単に利用できます。

――スタンバイを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

中小企業白書によると、中小企業の4割近くが採用活動で必要な人材を確保できておらず、既存の採用活動ではコストが高すぎることが大きな問題になっているそうなのです。そうした課題をうけて、企業が完全無料で簡単に利用できるサービスを提供することで採用における問題を解決し、企業の成長を促進したいと考えました。実際にコストの問題が解決されることで、今までインターネット上には公開されていなかった眠れる求人も公開されるようになっています。

のび太を助けるドラえもんのようなサービスを目指す

スタンバイのコンセプトは「世の中の『探す、出会う、輝く』を科学する」です。テクノロジーを用いて、仕事を探す段階と見つける段階における選択肢を増やすことで、仕事で輝ける人を増やしていきたいという思いが込められています。

以前、スタンバイの事業責任者と、スタンバイをどんなサービスにしたいかという話をしていた際に、「ドラえもんのような存在にしたい」という話が出てきました(笑)
どういうことかと思い掘り下げてみると、のび太のことをよく理解して助けるドラえもんのように、スタンバイは人々が仕事探しに関して困っていることを見抜いて、どうなりたいのかを想像して、適切な手助けをしたいということでした。

検索エンジンの開発というのは、ユーザーの心理、つまりユーザーが「どうしたいのか」ということを解釈し、期待通りの検索結果を返してあげるための開発に他なりません。スタンバイは求人領域に特化した「Googleのような検索サービス」というとイメージがしやすいかと思います。そして、最終的には、ユーザーがどんなキャリアを築きたいのかもイメージして、検索結果を提示することで、輝く人を増やしたい。検索サービスの開発は本当に難易度が高いのですが、検索の精度を少しでもより高いものにするために、精鋭のチームが常に努力を重ねています。

スピードとユーザーファースト

――サービスを運営していく上で心がけていることはありますか?

改善のスピードとユーザーファーストの徹底、この2点にはこだわっています。最初から100点のサービスはできないので、定性的・定量的データから改善を繰り返しています。Webだと一週間に一回程度のペースで、認可のために時間がかかるアプリでも二週間に一回程度のペースでアップデートを行っています。

ユーザーファーストという点では、ユーザーの利用シーンをイメージして、そこにどんな体験、あるいはどんな価値を提供できるのかといった観点から考えることが多いです。あらゆる人がターゲットとも言えるため、詳細なペルソナは敢えて作っていません。また、デバイスごとにページ設計も工夫しており、スマホユーザーには特に配慮しています。iPad版も先日公開しました。

――地図から求人検索ができる機能を追加したのもユーザーファーストの反映ですね

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そうですね。自分の学生時代を振り返ってみても、アルバイトを探す時に勤務地の場所がピンとこなくて困った経験がありました。ホテルやレストランを検索するサービスには当たり前に地図機能がついていますが、既存の求人サービスにはそのようなサービスが備わっていませんでした。そこからスタンバイにも地図機能があった方がいいのではという仮説を立てました。実際に調査の結果で、アルバイトやパートの求人を選ぶ際に「家(大学)から勤務地までの距離が近い」というのが重要な要素になっているとわかったので実装に踏み切りました。ただ、細かい部分にフォーカスするのではなく、ユーザーの体験全体を考えた上で、改善作業を行っています。

――これほど大規模なサービスだと関わるメンバーの数も多そうですが、改善のスピードを上げるためにどんな工夫を行っていますか?

メンバーの数は80名程度で、そのうち約8割がエンジニア・デザイナーです。その中で、企業側を担当するチーム、ユーザー側を担当するチーム、検索エンジンを担当するチームの3つにわかれています。人数が多いのでコミュニケーションロスにならないよう、無駄のない環境作りを意識しています。チームは別でもみんな近くで働いているので、チームの垣根を越えた短時間でのコミュニケーションも気軽にとり、朝の短いミーティングで、タスクの管理等を徹底するといった工夫を行っています。

――今後の展望について教えてください

今後は企業に対して、ページを作って終わりではなく、継続的にサポートできるようなシステム作りを進めていきたいと思っています。求人情報ページを、SNSでシェアしやすいようにリニューアルしたのもその一環です。

究極的には、スタンバイを通して、企業と人がダイレクトに結びつくような関係を築き、ビズリーチのミッションである「インターネットの力で世の中の可能性と選択肢を広げていく」を実現していきたいと考えています。

取材担当者より

実際にスタンバイを使ってみると、普段何気なく通り過ぎている場所でも求人が募集されていて、街を歩く時の視点が少し変化するという素敵な体験を味わうことができました。これまで採用コストの高さから、採用活動を諦めていた中小企業にとっても、これほど簡単に募集ができるサイトの存在は貴重だと思います。

現在ビズリーチでは、CTOという職種をなくし、もともと技術責任者を担っていた取締役の竹内真氏がスタンバイのビジネス面も含めた事業責任者を担っているそうです。「テクノロジーで科学する」というのがあったとおり、それだけテクノロジーを重視しているということの表れなのでしょう。収益が出るのはまだ先とのことですが、会社をあげてこのプロジェクトに取り組んでいる様子がひしひしと伝わってきました。

「スタンバイ」

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MAITO NAGASHIMA / Internship
セカイラボでインターン中の学生です。社会人に間違えられることが多いですが、大学生です。グローバル化が進む時代をどう面白く生きていこうか思索しながら、バイト先の映画館でポップコーンをつくる日々を過ごしています。好きな国はスウェーデンです。