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全てのアーティストに平等な活躍の場を。仮想ライブ空間「SHOWROOM」の野望とそれを実現する仕組みとは

コメントやギフトを贈ることで配信者を応援出来る”仮想ライブ空間”「SHOWROOM」。ニコ生やツイキャス等のリアルタイム配信サービスの人気が高まるなかで、「SHOWROOM」の根本理念やサービスの開発背景、今後の展開について、SHOWROOM株式会社の取締役佐々木 康伸氏にお話を伺いました。

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「SHOWROOM」とは?
SHOWROOM株式会社が運営するライブ配信サービス。
仮想ライブ空間をイメージした配信画面で、ユーザーは、
ガヤ(コメント)やギフト(課金アイテム)を投稿する
ことによって、配信者を応援することが出来る。
日々、サービス内ではオーディションやイベントが開催され、
ユーザーからの応援数によって夢を叶えたり、ランキング上位
を狙う配信者も。
現在は、アイドルやタレントの配信がメインコンテンツになって
いるが、一般ユーザーも配信可能。
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二人から始まった大きな野望

——2013年からサービスを開始した「SHOWROOM」ですが、当初はどのような経緯で始まったのでしょうか?

当時、社長の前田(※SHOWROOM株式会社:代表取締役社長 前田裕二氏)が新規事業を始めるということで、エンジニアを探しており、一番泥臭く頑張れるエンジニアという要望で私に声がかかりました。

投げ銭によって応援するサービスは、前田がいくつか構想していたアイデアの一つで、それが実現する形になりました。中国では当時既に投げ銭型の成功しているライブ配信サービス(YY.com)があって、そのモデルが日本でもいけるのではないかと思いました。

——このSHOWROOMというサービスは、現在はアイドルの方々が多く配信されていますが、もともとアイドルを投げ銭で応援したいというコンセプトで始まったサービスなのでしょうか。

大きなコンセプトとしては、2つありまして、ひとつは埋もれた才能をライブ配信によって掘り起こすということ。もうひとつは、全てのアーティストや表現者に平等な機会を与えるというコンセプトがあります。なので、必ずしもアイドルに特化するというつもりは無かったです。

現在のエンタメ業界の仕組みというものは、頑張れば頑張っただけ報われる仕組みではないと思います。自分も前田も元々バンドをやっていたり、音楽が好きだったりするので、そのような表現者の方々がしっかりと表現の場で生活が出来るような仕組み作りが出来ないかという元々の想いがあります。そして、その軸は今のサービスでも全くブレていないところです。

少数精鋭で特化した開発体制

——当初、事業の構想を練ってから、すぐに守安社長(株式会社ディー・エヌ・エー:代表取締役社長兼CEO 守安 功氏)にプロトタイプを見せて承認を得られたとのことですが、どのぐらいの期間で開発されたでしょうか。

プロトタイプは、一週間で開発しました。基本的な動画配信と投げ銭が出来るだけのシンプルな機能のみを実装し、あとはモックのような形で最低限のUXを抑えて社長へプレゼンをしました。プレゼンの時に他の社員の方に配信に協力してもらって、コメントや投げ銭を投稿して実際のサービスの感じを出してもらいましたね。

——当時は、佐々木さんと前田さんのお二人でプロトタイプを開発されたとのことですが、現在はどんな体制ででサービスを運営されているのでしょうか。

ビジネスサイドのメンバーと開発チームと合わせて20名程度で
運営
しています。ビジネスサイドは、営業的な役割や番組の制作したりしています。
各メンバーの長所を活かせるように得意な分野をアサインしています。

——現在のサービスを作り上げるまでに、これは失敗したなという実装機能はありましたか?

友達招待機能ですね。ユーザーは自分たちが思っていたよりも応援したいアーティストをSNSなどでシェアしたり、知り合いを招待したいとか思わないんだなーと思ったのと、ユーザーにとってわかりやすいメリットのあるインセンティブを用意出来なかったのも原因ですね。
当たり前ですが、そもそも取ってつけた様な機能だったので
スピードも重要なんですが、ちゃんと考えぬいて機能提供していかなとダメですね。

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埋もれた才能あるアーティストを支援する仕組み作り

——ユーザーの満足度やユーザー数を増やすために現在ではどのような点を重視して取り組んでいらっしゃいますか?

ユーザー数を増やすという点ではシンプルにキャスティングが非常に重要だと考えています。既に人気にあるアーティストがいれば、その知名度に応じてそのファンのユーザーは増えると思います。ですので、既に人気にあるアーティストを増やす動きは継続して行っていきます。しかしそれだけではなく、ちゃんとそれ以外の方々方々にも目を向けてもらえるような仕組みを用意し、埋もれてしまっている才能あるアーティストの方々をサポートするという当初のコンセプトを守っていきたいです。今は例えば、他の部屋を見にいくと星の投げ銭アイテム(ギフト)がもらえるといった形で、目当てのアーティスト以外の部屋も訪れてもらうための仕組みを用意しています。

また、配信者のランキングを上げたり応援することだけが目的の「投げ銭」だけではなく、純粋にアーティストのパフォーマンスを正当に評価するための仕組みも必要だと考えています。。本当に良いと思った時に投げる。本来の「投げ銭」というものにも力を入れたいなと思っています。

——日本ではパフォーマンスに対して投げ銭を積極的にするという文化は薄いでしょうか。

そうですね、海外のほうがむしろチップの文化が昔から浸透しているので、親和性があるんじゃないかなとは思います。そういう意味でもSHOWROOMは将来的にしっかり海外で勝負していくつもりです。

ただ国ごとに文化が異なるのである程度ローカライズは必要になってくると思います。例えばアメリカの場合、キャスティングについても、現在日本で配信しているようなアイドルやタレントの方々とは違う雰囲気のセレブやアーティストを集める方がいいのではないかと考えています。

海外には必ず出ていきますが、まずは日本で一番を取ってからですね!

取材担当より

「すべてのアーティストに平等な活躍の場を提供する」という開発当初の思想の軸をしっかりと様々な追加機能や個性あるアーティストらが追加されていく中でも実直に守り続けながら、かつ新しいことにも次々とチャレンジしていく「SHOWROOM」というサービスは、今後、必ず全ての表現者やそれを観る人々にとっての幸せを実現してくれるサービスだと感じました。今後、サービスの規模が拡大し、アイドルだけでなく幅広いクオリティの高いアーティストが次々と参入してくれば、より多様性を持ったアーティスト支援プラットフォームが実現するでしょう。今でも十分魅力的なSHOWROOMですが、これからの動向についても目が離せません。

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花岡 郁 / SEKAI LAB TIMES編集長
2代目SLT編集長。運営元のモンスター・ラボでは広報も担当。ITエンジニアの採用方法や人材不足に関する記事を執筆しています。好きな食べ物は馬肉。趣味は街を徘徊すること。声優ネタ、サブカルネタも好物です。お問い合わせはお気軽にこちらまで→ monstar-info@monstar-lab.com