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月間利用ユーザー数8億人超の中国産化物アプリ「Wechat(微信)」のビジネス活用法とは?(後編)

http://www.ifanr.com/366010

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セカイラボタイムスを運営している株式会社モンスター・ラボ中国成都拠点の守屋です。
前回に引き続き、Wchatのビジネス活用法について書かせて頂きたいと思います。

前回は、Wechat公式アカウントにはメディア運営に近い機能を使うことが出来る「订阅号」とプラスαの機能を付けてアプリのような機能を持たせることが出来る、「服务号」の二つを紹介させて頂きました。

今回は、「服务号」を使用すること利用出来る「九大高级接口」という9つのインターフェースの活用法について紹介させて頂きます。

カスタマイズ可能な9つのインターフェース

Wechatでは、開発者向けに下記の9つのカスタマイズ可能なインターフェースを公開しています。

・音声認識インターフェース
・顧客インターフェース
・OAuth2.0ページ認可インターフェース
・パラメータインターフェースを持つ2次元コードを生成
・ユーザーの位置情報を取得
・ユーザーに関する情報を取得
・フォロワーリストを取得
・ユーザーのカテゴライズ
・各種メディアファイルのDL/アップロード

これだけでは、分かりにくいと思うので、ひとつずつ見ていきましょう。

音声認識インターフェース

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音声認識インターフェースは、ユーザーが音声を送信し、その解析を行います。

例えば、Huaweiの公式アカウントに対して、今月の電気使用量を音声で聞いた際に、情報が返答されるといった仕組みです。
また、音声認識にはTencent社独自開発の技術が用いられており、それらは一般のサードパーティにも解放されています。

顧客インターフェース

顧客インターフェースは、ユーザーからの問い合わせに24時間以内に該当の内容の自動返信が可能です。

OAuth2.0ページ認可インターフェース

Web上のパスワード認証をWechatアカウントで認証させることが可能です。

パラメータインターフェースを持つ2次元コードを生成

このインターフェースを介して2次元バーコードを生成することで、振り分け番号の異なるコードを取得することが出来、ユーザーがどの流入経路でサービスに加入したのか等を分析することが可能です。

開発者は、これらの情報にオリジナルリンクを設定し、より多くのデータを収集、解析することも出来ます。

ユーザーの位置情報を取得

ユーザーの地理的情報とそこからのセッション数を取得可能です。(5秒ごとの動向も)

ユーザーの基本情報を取得

アクセスしたユーザーの基本情報(画像、名前、性別など)に対して、個別の暗号化されたIDが付与されます。
これにより、サービス提供者は、簡単なユーザー管理を行うことが出来ます。

フォロワーリストを取得

以前まで、Wechat上ではどれくらいのユーザーがアカウントをフォローしているのかという情報は公開されていませんでした。しかし、近年はその情報が公開され、高い精度での顧客分析が可能となりました。

ユーザーのカテゴライズ

取得したフォロワー情報に基づいて、配信先のカテゴライズ選択が可能です。
例えば、幅広い年齢層の顧客を持つ企業が、それぞれの層に絞った告知をしたい時に、関連ユーザーだけに広告を打ち出すことが出来ます。

各種メディアファイルのDL/アップロード

フォロワーに対して、音楽や動画などのメディアを提供することが出来ます。

具体的活用事例

各インターフェースの説明をしただけでは、あまり具体的なイメージが湧かないかもしれないので、ここからは実際の活用事例について述べていきたいと思います。

現在の中国では、Wchat公式アカウントを空港や病院といった公共施設と連携させたソリューションも多々存在しますが、今回は、インバウンド施策に焦点を当てた事例について紹介いたします。

飲食店向けソリューション

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店舗の公式アカウントをフォローすることで、利用可能。定期的にクーポン配信等を行うことが出来、予約から周知までアカウント上で完結可能なO2Oソリューションです。

店舗側で生成したQRコードを活用することで、ユーザーは座席上で料理を注文することが出来るため、過剰な労働人員を投入することなく店舗運営を行うことが出来ます。

アルバイトなどの労働人員が多く必要だが、最適化をしたい個人経営の飲食店やファストフード店との相性が良く、現在では多くの店舗で活用されています。

百貨店向けソリューション

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複数の商業施設が入る百貨店でのソリューション事例。各店舗の紹介やクーポンを受け取ることが出来、決済もWechat上で行えます。事前にレストランを予約して、待ち時間にショッピング、指定時間になるとスマートフォンに通知が来てそのままレストランに向かうといった便利な活用法もあります。

中国では月々の利用可能なネットワーク容量が少ないため、大抵の施設では無料WiFiを公開していることが多く、そこから公式アカウントへ誘導して顧客情報を取得しています。

観光スポット

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公式アカウント上で、地図の閲覧、見どころスポットなどの紹介をアプリ上で閲覧することが出来ます。テーマパークや自然公園のような大きな観光スポット等で重宝されています。

中国では「看人头」という言葉があります。これは旅行に出かけた際に、景色を見るのではなく人の頭を見る事になるという意味で、どこの観光スポットも観光客でごった返している情景を表現しています。サービスを受けに来たのに、長い時間並ばせられたり、前の人が注文に手間取っているという状況は、ユーザーにとって強いストレスになります。そういった場合に、これらのプラットフォームを活用出来れば、よりスムーズなサービス提供が可能となり満足度もアップするでしょう。

終わりに

日々、IT業界問わず、様々な業界のお客様からアプリ開発のご依頼を頂く中で、日本のアプリはそのアプリ独自で特化した機能を持つハイクオリティなシステムがユーザーには求められ、開発・実現していると感じます。

一方で、数年前中国でWechatを実際に使ってみたところ、テンプレートのWebページを追加しただけ、操作性もそこまで特別良いわけではない、と、すぐにその定着した文化を受け入れることが当初は難しかった記憶があります。

しかし、近年ではヤマト運輸さんがLINE公式アカウントから荷物の配送手続き/受取日時の調整/荷物の追跡が出来るサービスの提供を開始するなど、多くの人が日常的に接する機会の多いアプリのブラットフォームを活用する動きが日本でも始まってきています。

2020年の東京オリンピック開催に向けて、今後中国からのインバウンド市場が盛り上がることが予想される中、膨大な広告費をかけることなく、それぞれが独自の広告戦略をターゲットである消費者に直接アプローチする必要性が今後益々大きくなってくるでしょう。

弊社では、Wechatの機能を活かした中国国内向け、インバウンド向けの企画・開発を積極的に行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先

Wechat開発やアプリ開発について、より詳しく聞きたいという方は下記よりお気軽にお問い合わせください。

モンスター・ラボお問い合わせフォーム


KEIKEN MORIYA / 中国成都支社ビジネスプロデューサー
株式会社モンスター・ラボの中国成都支社にて、日本向けのサービス開発だけでなく、対中国国内のサービス企画・開発にも携わっています。好きな食べ物は麻婆豆腐。四川省は辛い食べ物が美味しいので、是非食べに来てください。