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全ての留学生に平等な口コミを どん底からの起業を成功させた「アブログ」の挑戦とは

日本最大級の留学口コミサイト「アブログ」

日本最大級の留学口コミサイト「アブログ」

突然ですが、皆さんは海外留学に行かれたことはありますか?日本では味わえない異なる文化や異国での出会いは、多くの経験と学びを与えてくれます。

日本学生支援機構の調査によると、2011年より大学間協定に基づく日本人留学生数は増加傾向にあり、同時に海外から日本へ来る学生も増えてきています。(参考:若者の海外留学を取り巻く現状について

しかしながら、未経験の学生がいざ海外留学へ行こうと思っても、様々なハードルを越えなければいけません。特に、どのような学校に行けば良いのか、誰に相談したらいいのか、という基本的な部分で悩んでいる学生さんも多いです。留学をサポートする民間のエージェントに相談するのが一般的ですが、自分に合った正しい情報を提供してくれる親身なエージェントを自力で見つけ出すのも初心者には難しいです。

そこで、今回はそのような悩める留学生向けに海外の留学先情報が口コミ形式で簡単にわかるWebサービス「アブログ」を提供している、アブログ合同会社代表の内田誠(うちだ まこと)さんにお話を伺ってきました。

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アブログとは
アブログは質問や口コミの投稿ができる「留学コミュニティサイト」
留学の対象となる約1万校以上の学校が登録されており、
留学エージェント企業も国内外含め400社以上のデータベースが
蓄積されている。
日本語の留学情報サイトとしては、最大級の情報量を蓄積している。
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留学斡旋会社の倒産と起業

ーー本日は、よろしくお願いします。

内田さん)
よろしくお願いします。

ーーまずは、内田さんがこのアブログというサービスを始めたきっかけについて教えてください。

内田さん)
はい。元々は大学在学中に、日本にいる外国人向けのルームシェアビジネスをやっていました。その後、留学斡旋企業へ就職して4年間働きました。

しかし、在職中に会社が突然倒産。数億円の負債と共に600人以上の日本人留学生や留学予定者の学費が学校へ未払いの状態で破産してしまいました。

ーーそれは大変な状況ですね。。。

内田さん)
留学業界は現在のところ、法規制で強く縛られている部分が少なく、正直なところグレーな部分も多い業界なんです。

公式パンフレットには掲載されていない口コミ情報が盛りだくさん。

公式パンフレットには掲載されていない学校の口コミ情報。

ーーだからこそ、正しい情報を提供してくれる存在が必要なんですね。

内田さん)
そうなんです。自分が留学斡旋企業で働いていた当時から、多すぎる留学エージェントの問題や不確かな学校の情報などで、本当に大切な情報に辿りつけない人がとても多く、情報格差が起きているなと感じました。

そうした背景から、2011年に「アブログ」を立ち上げました。留学をしたい人が十分な知識を得ることで、誤った情報は淘汰され、正しい情報を提供できる業者が残ることになり、業界全体もクリーンになっていくのではと考えました。

たった一人で戦い続けた1年間

ーー初期開発当時はどのような状況だったのでしょうか。

内田さん)
初期の頃は、自分一人で開発をしていました。でも、プログラミングの知識は全然ありませんでしたから、倒産で解雇になってから1年間は無職のままプログラミングの勉強をしていました。平日に実装して、週末にエンジニアの友人にわからないところを聞くという生活がしばらく続きましたね。

2013年に途中でコミットしていたIT企業を辞めて、今のCTOと開発を継続し、2014年に今のバージョンに近いものをリリースしました。

ーー現在の開発メンバーは何名ですか?

内田さん)
フルコミットで事業に関わっているメンバーであれば、現在は3名です。

口コミの哲学

ーー現在のアブログにはかなりの口コミデータベースが蓄積されているようですが、サービスの完成度は現時点で何パーセントくらいですか?

内田さん)
10パーセントくらいですね。と言うのも、今までは口コミさえあればいいと思っていました。ですが、学校自体のポテンシャルの情報も大切だと気付きました。

例えば、就職に関する情報や就職率などを知りたい学生もたくさんいます。そうした前提情報を集めることで、より活きた口コミが生まれ、活用されると思います。

十分な情報を蓄積した上で、やりたいと考えている展開がまだまだたくさんあります。例えば、その一つにグローバル展開もあります。いずれにしろ、まずは圧倒的な留学情報を掲載することに重点を置いています。

ーーなるほど。マネタイズに関してはどうされているのでしょうか?

内田さん)
いくつかの留学斡旋業者と提携はしていますが、メインは広告収入ですね。

ーーコンテンツに関してお伺いしていきたいのですが、アブログは口コミがメインコンテンツですよね。中にはネガティブな意見が目立ってしまうこともあるかと思いますが、そういった口コミをコントロールしたいという思いはあるのでしょうか。

内田さん)
確かに、インターネットの口コミはネガティブなものが目立つ傾向にあり、書き込むユーザーの体験や温度感によって全く異なる意見が書き込まれることがあります。

実際、書き込みを消して欲しいという依頼もありますが、事実に基づかない口コミ、単なる誹謗中傷は弁護士の判断を受けて消していますが、ネガティブというだけでは削除には応じていません。何故なら、ポジティブ・ネガティブどちらも含めて活用してもらいたいと思っているからです。

一般的に留学エージェントは、お客さんからのフィードバックをダイレクトに受け取れる機会はそうそうありません。なので、留学生にとっても、留学を斡旋するエージェントにとっても正直な情報の場になって欲しいという願いがあります。
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ーー確かに、ネガティブな意見のほうがリアルで参考になることってあると思います。最近では、留学をしたい学生は増えているんでしょうか。

内田さん)
留学をしたい人は確実に増えています。ですが、彼らを支えるためのサポートが足りなかったり、金銭面で困難を抱えて夢を諦めてしまう人は多くいます。

当社の理念である「留学業界の情報格差を解消する」ことで、そんな留学したい人たちのサポートにつながると考えています。

ーー最後に、今後の展望とメッセージがあればお願いします。

内田さん)
アブログを最終的には、留学をした全ての人たちをグローバル規模でデータベース化したいです。それぞれの留学データを把握しておくことで、タイミングに合わせて就職先の斡旋やプッシュをしたり、より発展的な留学のカタチが生まれると思います。

いまこの仕事をしていて、一番大事だと思うのは、こういう世界を実現したい!という理念(ビジョン)です。それが強ければ強いほど、賛同してくれる仲間や素晴らしい能力を持った人たちが自然と集まると信じています。私には強い理念と作りたい世界があります。

インタビュー後記

全ての留学生に平等な情報とチャンスを提供したいという内田さんの熱い想い、少しでもこれを読んでくださっている方々に伝われば幸いです。

今回のインタビューを通して、プロダクトをどう作るということも大切ですが、まずはじめにオーナーの理念(ビジョン)が根幹となって仲間もユーザーも引っ張っていく力を生み出すんだなと思いました。

留学のための情報提供の場所としては、日本最大級の規模のサイトですので、もし留学を検討中の方がいらっしゃれば是非「アブログ」を活用してみてくださいね!!!


花岡 郁 / SEKAI LAB TIMES編集長
2代目SLT編集長。運営元のモンスター・ラボでは広報も担当。ITエンジニアの採用方法や人材不足に関する記事を執筆しています。好きな食べ物は馬肉。趣味は街を徘徊すること。声優ネタ、サブカルネタも好物です。お問い合わせはお気軽にこちらまで→ monstar-info@monstar-lab.com