スタートアップ

超便利!100%回答が届くグルメチャットアプリ「ペコッター」代表に訊く、サービスの秘密とインターネットの未来とは

ブライトテーブル松下さん
セカイラボタイムスをご覧のみなさま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、1月と言えば忘年会の記憶も冷めやらぬうちにやってくる新年会のシーズン。単に飲み会に参加するだけなら何も困ることはありません。思う存分、めでたく新年のお祝いをして頂ければと思いますが、もしあなたがお店を決める幹事役になってしまった場合、百戦錬磨の中間管理職や新卒クンたちによる熾烈な予約競争をくぐり抜けて、大人数で(しかもハイクオリティなお店!)の予約を確保するのは至難の技です。

お店選びは新年会に限らず、デートでも会食でも一年中どこかでそのスキルを試される瞬間が誰にでもあるでしょう。しかし、その道のプロになるのには、膨大なお金と時間と経験が必要です。

しかし、もしもそんな面倒で難しいお店選びを、可愛いAIチャットですぐに解決してくれるサービスがあると聞いたらどうでしょうか。今回は、そんな夢のようなコンシェルジュサービス『ペコッター』を提供されている、株式会社ブライトテーブル代表の松下 勇作(まつした ゆうさく)さんと、みんなのアイドルはらぺこ君にお話を聞いてきました。

ペコッターとは?(公式サイトより引用)
希望をつぶやくだけで、グルメなユーザーからお店を教えてもらえる、新感覚グルメアプリ!
・Googleやグルメサイトでお店を探すと、検索結果が多すぎて選びきれない・・・
・検索条件にないような、マニアックな希望でお店を探したい・・・
そんな気持ちにこたえるのが、グルメQ&Aアプリ「ペコッター」です!お店の希望をつぶやくだけで、アプリ内のグルメなユーザーから即レスをもらえます。コミュニケーションしながらお店を探せる体験を、ぜひお試しください!

The app was not found in the store. 🙁 #wpappbox

Links: → Visit Store → Search Google

ーー本日はよろしくお願いします。いつもそんなぬいぐるみを被った格好なんですか?

松下さん)
なに!もうバレてる!?

ーー残念ながらばればれです。はらぺこ君には後でちゃんとお話を聞きますので、まずは松下さんについて教えて頂ければと思います。

松下さん)
ぐぬぬ、わかりました。私のこれまでの経歴を簡単に紹介すると、27歳まで生物化学の博士課程に在籍していました。その後は、30歳まで株や債券のディーリングシステムを開発する企業で働いていました。そんな時に、たまたま友人がVC(ベンチャーキャピタル)に転職したんですね。

最初は、それがどんな存在なのか全くわからなかったのですが、何かのチャンスだと思い、思い切ってビジネスコンテストに出場してみたら、投資をしてくれるという方と出会い、やるなら今しかないと思い、2012年に会社を設立しました。

ーー30歳からのスピード感がすごいですね。

松下さん)
会社の名前は、「食卓を明るく賑やかに」との想いを込めて、「ブライトテーブル」としました。設立からペコッターにいたるまで、2つのサービスに挑戦しました。

1つ目は、幹事さんのサポートツール、2つ目は、食事会マッチングサービスでした。仕事終わりに知らない人が5人集まって、1時間だけご飯を食べるというサービスで、テレビにも取材されたのですが、肝心のユーザー数がそこまで伸びずにクローズしてしまいました。

ずっとオフラインの食事会を増やすサービスを展開していたのですが、2014年頃のスマートフォンの普及に合わせて、小さな画面でお店の口コミを読んで探すことに不便が生じるのではないかと考えたのが、ペコッターを着想したきっかけでした。当初、ペコッターは、「ツイメシ」という名前で、ユーザーがアプリで質問をすると、それがツイッターに投稿され、その質問にツイッターユーザーが答えていくというものでした。

リリース当初は、全て自分で返信の質を担保していました。朝6時に起きて、ユーザーから質問が来てたらすぐに返信。開発をしながら返信。トイレに居ながら返信。唯一返信が出来なかったのは、お風呂に入っている時で、その場合は友人に頼んで返信してもらっていました。

条件をチャットで伝えるだけで、速攻でおすすめ飲食店がレコメンドされる

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ーーすごい、ITサービスなのにリアルコンシェルジュですね・・・(笑)現在のペコッターはかなりの進化を遂げたようですが、ずばりあの素早い返信クオリティは果たしてどのようなオペレーションをされているんでしょう?(ここ重要)

松下さん)
はらぺこ君が日夜頑張っているんですよ(ニッコリ)

ーーですよねー。

松下さん)
でも、この記事を読んで下さっている方に一つお伝えしたいのは、新しいサービスというのは「子育て」に非常に似ているなーということです。自分の子供を育てるのに、今日は17時で子育て終わり!みたいなことってないじゃないですか。24時間365日、子供のことを気遣い、健やかに成長してくれることを願う。そういう感情と似たものをこの「ペコッター」には感じています。

はらぺこ君を息子のように可愛がる松下さん

はらぺこ君を息子のように可愛がる松下さん

ーーはらぺこ君は良いお父さんを持ちましたね・・・。松下さんはご自身で開発はされるんですか?

松下さん)
はい、します。スキルとしては、iOS、Rails、SQL、AWSあたりですね。

ーー万能すぎる!元々経験がお有りだったんですか?

松下さん)
いえ、プログラミングを本格的に始めたのは、起業して半年後です。1番始めのサービスは、開発を委託していたのですが、どうしても細かい動きの実装や対応スピードに納得がいかない時が多々あったんですね。それならと、自分でエンジニアリングの勉強を始めました。

ーーペコッターの開発体制について教えてください。

松下さん)
2015年の9月くらいまでは、ほぼ私ひとりで開発をしていましたが、現在はエンジニアが1名増えて、2名で開発を進めています。彼と一緒に仕事をして、自分はコーディングの才能がないことを思い知ったので、メインの機能は担当せず、細かいバグを潰したり、テストの実施、App Store申請などの役割に徹するようにしています。

ーーこのあたりで、デザインに対する想いについても伺っていきたいのですが。

(デザイナーの大塚さん登場)

はらぺこ君をデザインした大塚さん

はらぺこ君をデザインした大塚さん

ーーペコッターと言えば、みんなのアイドルのはらぺこ君ですが、どんな想いが込められたキャラクターなんでしょうか。

大塚さん)
松下からの指示は、白くてモコモコしたキャラクターという曖昧なものでした。そこに、私なりに、「誰でも簡単に描ける」ことを意識して試行錯誤した結果、はらぺこ君が誕生しました。細かい表情や個性の部分は、『きのこいぬ』という漫画と、映画『TED』のクマの要素が大きく影響しています。特に、きのこいぬは、弊社のバイブルです。

(漫画をみせてもらう)

ーー確かに言われてみれば、色んな要素がはらぺこ君に入ってますね・・・!自分もこういうの好きなので、何というか・・・萌えますね(笑)

大塚さん)
かわいいですよね(笑)楽しい雰囲気が出ていて

キャラクターの可愛さについて熱く語る松下さん

キャラクターの可愛さについて熱く語る松下さん

ーーアプリ全体に行き渡っている可愛くてポップな雰囲気がとても素敵なのですが、ポップにしなければいけなかった理由は何かあったんですか?

松下さん)
普通、グルメアプリのユーザーって、可処分所得のある20代後半から40代くらいの人が多いんです。でも、ペコッターは、もっと若い人たちが日常的に使えるものを目指したい。この乖離を埋めるために、若い女の子が質問を投稿して、そこにグルメなおっさんが答えるという構図を考えたんです。おっさんが若い女の子と気軽に会話できるような雰囲気をつくるために、ポップなゆるい雰囲気を用意したというのが真相ですね。

ーーな、なるぺこです。。(なるほどの、ペコッター変化)。あ、あの、ペコッターを使っていて、意識せざるを得ないのがAIです。やはり、ペコッターでもAIのテクノロジーを意識している、または活用されている部分はあるんですか?

松下さん)
はい、あります。今ペコッターは、現在の最先端の技術でも成し得ない価値を提供出来ていると思っています。というのも、質問者の感情やシチュエーションを瞬時に理解して、状況に応じて最適な提案をするというのは、今のAIでも出来ないからです。

将来的には、人工ロボットのアトムのような存在を生み出したいと考えていますが、現実として人力(はらぺこ力)を越えられるのは最低でも10年単位で先の話ではないでしょうか。ペコッターでも、どんどん自動化を進めていますが、人間のすごさには到底及ばないのが現状です。

はらぺこ君と一緒に頑張ってくれているメカぺこ君(自動返信してくれるbot)は、質問者の希望する食事の希望を、毎日コツコツ学んでいるところです。

普段からアトムTシャツを着てさりげなくAIのアピールされているとのこと

普段からアトムTシャツを着てさりげなくAIのアピールされているとのこと

ーーメカぺこ君もまだ初号機ということですが、現在のペコッターは何%の完成度でしょうか?

松下さん)
正直なところ、まだ25パーセントくらいだと思います。まずは、メカペコ君のお店レコメンド精度を向上させたいですね。そして、最終的には質問者の希望を親身になってヒアリングして、提案できるところまで到達したいです。

その過程で、質問者の好みなどがペコッターに蓄積されるので、その嗜好をふまえたレコメンドができるようになれば、もうペコッター無しではお店を探したくない、という状態になれるかなと考えています。さらにお店に導入されている予約管理サービスのAPIと連携して、瞬時に予約まで完了できるようにもしていきたいです。

ーーお時間も迫ってきましたので、この記事を読んで下さっている方に何かメッセージがありましたらお願いします。

松下さん)
ペコッターを運営する上で常に抱いている問題意識として、世の中の人はみんな、インターネットの検索欄に縛られ過ぎているのではないか、ということです。「ITリテラシー」という名の下に、自分の正直な希望を「検索結果が出やすいキーワードに変換して我慢する」ことをしてるのが現状だと思っています。

チャット形式で希望を受け付けるペコッターなら、この現状を打開できると思っています。インターネットの未来・価値は、ウェブの情報を整理してきたGoogleの時代から、ユーザーの情報を整理してユーザーに逆に届けるという形に変わっていくのではないでしょうか。

まだまだ進化を遂げるペコッターにご期待あれ!

まだまだ進化を遂げるペコッターにご期待あれ!

ーー本日は、ありがとうございました!

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(おまけ)そらではらぺこ君を描いたら何故かピ●チュウぽくなりました

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花岡 郁 / SEKAI LAB TIMES編集長
2代目SLT編集長。運営元のモンスター・ラボでは広報も担当。ITエンジニアの採用方法や人材不足に関する記事を執筆しています。好きな食べ物は馬肉。趣味は街を徘徊すること。声優ネタ、サブカルネタも好物です。お問い合わせはお気軽にこちらまで→ monstar-info@monstar-lab.com