グローバルソーシング

働き手がいない…24時間営業取り止め企業続出

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近年、長時間労働による社会的課題を是正する企業の動きがより具体的に活発化しているようだ。

外食チェーン大手の「すかいらーくグループ」は、2016年12月15日付のプレスリリースで、深夜2時以降朝5時までの深夜時間帯に営業を行っている、957店舗のうち約8割にあたる店舗を対象に、深夜2時閉店、朝7時開店の営業時間短縮を2017年4月までに実施することを発表した。

参考:株式会社すかいらーく、働き方改革の一環として深夜営業を大幅縮小

また、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を運営するロイヤルホールディングスも2017年1月中に全国223店舗の24時間営業を全て取り止める方針だ。

参考:ロイヤルホスト、24時間営業廃止へ 定休日も導入検討

ファミリーレストランだけでなく、ファーストフード大手の日本マクドナルドにおいても、24時間営業の店舗は14年に1840店あったが、15年12月に882店、2016年9月末には809店まで減った。

ワンオペによる労働環境悪化、人材不足、利益率悪化、

これら大手外食企業が24時間営業を取りやめた主な理由は、大きく2つ。ひとつ目は、ワンオペ(ワン・オペレーション:人手が不足する時間帯(特に深夜)を中心に、従業員を1人しか置かず、全ての労働をこなす行為)による労働環境悪化の問題。ふたつ目は、労働環境を守りながら人材を確保していくために賃金を値上げした結果、利益率悪化。

しかし、働き手となる人材の絶対数を集めることが困難という状況が続いているため、24時間営業を取り止め営業時間を短縮せざるを得ない企業が続出した模様だ。

今後も継続する営業時間短縮の流れ

労働人材が集まらず、深夜時間帯の顧客数も減っている状況が続くとなると、営業時間を短縮する流れは今後も止まらないだろう。そもそも、24時間営業という営業形態や働き方をもう一度、考え直す時が来ているのではないだろうか。

筆者が以前、ドイツ旅行に行った際、かなり大きな街であっても夜20時以降になると飲食店の多くは店を閉じ、深夜になると街が真っ暗になった様を見てとても驚いた。しかし、外に出かけないぶん、屋内でのコミュニケーションは増えた気もするし、特に深夜営業をしていないからといって困ることもあまり無い。もちろん、その時間帯に働く必要がある人にとっては、夜遅くに営業している店は貴重な食事をする場所となっていると思うので、全てをいますぐに無くすことは難しい。しかし、今後も労働生産人口が日本から減っていくという状況にどのように適応して生き残れるのかを議論・対策していく必要がありそうだ。

参考記事:24時間営業、もうもたない 人手不足に加え「働き方改革」


花岡 郁 / SEKAI LAB TIMES編集長
2代目SLT編集長。運営元のモンスター・ラボでは広報も担当。ITエンジニアの採用方法や人材不足に関する記事を執筆しています。好きな食べ物は馬肉。趣味は街を徘徊すること。声優ネタ、サブカルネタも好物です。お問い合わせはお気軽にこちらまで→ monstar-info@monstar-lab.com