スタートアップ

旅行は観光から生涯学習の時代へ 新生Vivoが仕掛ける新感覚プライベートツアー

img_3002-min

みなさんにとって、海外旅行は身近ですか?

まだ行ったことがないという方もいれば、年に何回も飛行機に乗っているという方もいるでしょう。これまで一般的に海外旅行といえば、あらかじめ決められた観光スポットやルートを巡るパックツアーか、もしくは自分で航空券だけ買って現地での予定はオリジナルで決めてしまう旅行上級者のやり方のふた通りが主流でした。

しかし、格安の航空券が手に入り、一世代前よりも世界が身近になった現代では旅行のあり方も少しずつ変化しているようです。このセカイラボタイムスの運営元でもある株式会社モンスター・ラボが2017年1月にフルリニューアルを行ったプライベート・ツアーサービス「Vivo(ヴィーヴォ)」もその起爆剤となるサービスのひとつです。

今回は、Vivoのプロデューサーである世良 有祐美(せら あゆみ)とプロジェクトマネージャーの津山 拓郎(つやま たくろう)に旧Vivoからのサービス転換の経緯とプロダクトにかける想いについてインタビューをしてみました。

ーー今回のVivo(ヴィーヴォ)リニュアールは、どのような経緯で行われたのでしょうか?

世良)
Vivoは、2015年7月に現地在住の方が旅行情報を発信するメディアとしてリリースし、2016年には旅行情報記事が1,600件、MAUが18,000人、App Storeのベスト新着アプリにも選ばれるなど成果を残してきました。これまではいかにユーザーを集めるかに力を注いできて、おおよそ現行のサービスモデルでどのくらいのユーザー数を集められるかが見えてきたので、時代の変遷も考慮に入れて、改めて市場とサービスの内容を考慮したビジネス設計をし直す必要がありました。

それで去年の秋頃に、現地在住の方と旅行者を繋げることを軸にビジネス設計のピボットを図りサービスの開発を進め、2017年1月にリニューアルリリースしたんです。

ーー新Vivoのサービス概要を教えてください。

世良)
新しくなったVivoは、海外に暮らす日本人ホストがその土地でしか味わえない食べ物や体験を提供するプライベート・ツアーを掲載するサービスです。

ツアーの案内役であるホストは厳選されたその道のプロをご用意しています。例えば、スペインのワイナリーに嫁いで働く女性や、有名フランス料理店で働いていたソムリエなど、通常出会う機会がなかなかない方々と一緒に、旅行者ごとにカスタマイズされたプライベート・ツアーを体験できます。

フルリニューアルした新生Vivo

フルリニューアルした新生Vivo

ーーそれはいいですね。なぜ、ヨーロッパや食のプロやにこだわったのでしょうか?

世良)
Vivoのリニューアルを検討し始めた際にターゲットユーザーを明確にするために対象のターゲットとなりそうな方にインタビューと市場調査を行ったところ、ヨーロッパを旅行する方々は消費額が大きいことや、食事を目的で行かれる方が多いことがわかりました。また、これはヨーロッパに限らないのですが、同じ土地に何度も訪れる方は何か絶対食べたいとか言った目的がありますが、それプラス旅行中に新たな体験を求めてどこにいくか、というのはかなり迷われるんです。

実際に、現地ならではの情報に出会うことは難しく、通常のガイドブックだとディープな現地情報がわからなかったり、ネット検索にしても多数の現地のブログを比較しながら検討することはなかなか難しい。旅行代理店が主宰するようなテーマが決まったツアーもあるのですが、他のグループと行動をともにしなければならなかったり、時間の制限があって十分に楽しみにくい、旅行のプランをカスタムするとコストが非常に上がってしまうといったハードルがあります。

単に現地の方と旅行者を紐付けるサービスは他にもありますが、しっかりとした知見に裏付けされた経験のある現地のプロと旅行者を直接結ぶことで、旅行者にとって充実した体験ができるという質的な部分に重きを置きつつ、サービスを最小限に展開して結果を出すのにヨーロッパと食というキーワードが良いだろうと考えたことが理由ですね。

食以外にも色々な分野のプロが世界中にはいらっしゃるので、ゆくゆくは対応可能なエリアや分野を拡げていきたいと思っています。例えば、山登りのプロやスポーツ系の先生の方と一緒にアクティブなツアーを周ることなどができたら楽しそうですよね。

旅行者にとって質の高い体験を提供できると語る世良氏

旅行者にとって質の高い体験を提供できると語る世良氏

ーー自由度があっていいですね。最近は、旅行系のサービスで面白いものが多く出てきている印象ですが、どのような潮流なのでしょうか?

世良)
AirBnBのように、直接海外在住のかたと簡単に繋がりやすくなって利用の心理的なハードルも下がってきたことで、これまでの旅行ツアーのようにあらかじめ決められたパッケージで名所を中心に巡ることを楽しむだけでなく、予算の中で何をしてどんな風に過ごすのかをもっと追求できる時代になってきていると思います。

実際にヨーロッパ旅行によく行かれる40〜50代女性にアンケート調査をした結果、観光を目的に作られた体験よりも、現地のリアルな体験や個人の感性に触れるような体験を望んでいる傾向があることがわかりました。

食やワインに精通した現地在住ホストが贅沢なグルメ体験をご案内。

食やワインに精通した現地在住ホストが贅沢なグルメ体験をご案内。

ーー単純に聞くだけ・観るだけで終わる時代ではなく、新しい旅の見方が出来る時代になってきているんですね。開発の部分のお話も伺っていきたいのですが、サービスローンチまではどのような開発体制で行っていたのでしょうか?

津山)
新しいサービスデザインが決まったのが昨年の10月で、リリースまでの実装期間としては2ヶ月程度しかなくアサインできるメンバーも他に作業を持っていたため、速さと工夫が求められるスケジュールでした。具体的には、一つの担当領域に2名以上(例えば、ディレクター2名、デザイナー3名…)用意し、先んじて実施していた調査や分析結果、設計概要の経緯や方針の理解から進めて、複数名で検討しながら設計と実装を進めました。

ーー短期間で開発がうまくいった秘訣はなんでしょう?

津山)
一番大切なことは、とにかくチームメンバーの前提知識と意識を合わせることですね。毎日のMTGを実施したのも、なるべく認識のズレを少しでも無くそうという意図でしたし、構想のおおよその発表からエンジニアにも参加してもらい、何故自分がいまこの仕事をやっているのか、どんな課題解決が必要か理解して行動できる状況を作ることに尽力しました。

また今回の開発のケースでは、各担当領域にメンバー複数名が参加して作業を行うことで、同じ担当領域で設計をどのようにするか相談でき、手分けして作業にあたることができたということがあると思います。ファシリテートは必要ですが、単純に開発における人員コストが2倍にならず、かつ作業効果は2倍以上が出たように思います。その甲斐あってか、短期間ながらスムーズに開発をすすめることが出来ました。

チームメンバーの前提知識と意識を合わせることが大切だと語る津山氏

チームメンバーの前提知識と意識を合わせることが大切だと語る津山氏

ーーまさにチームワークの賜物ですね。このVivoというサービスを今後、どのような想いで拡げていきたいですか?

世良)
パッケージツアーに参加して観光名所を巡るのももちろん楽しいですが、その土地の背景を知り、現地のかたの想いが伝わってきやすい状況というのは旅行者にとって大きいですよね。違うモノの見方や考え方があることを知り、帰国してからもその思い出や体験が生涯に渡って活きるというか。Vivoは普通の旅行と比べて訪問した時の深さを感じられるツアーを紹介できるプラットフォームを創っていきたいです。

津山)
昨今の流れとして、モノの物理的な品質が均一になりつつあり違いが現れにくくなってきていることを感じます。なんでもだいたい良く機能するし満足される。そうなってくると、同じものを評価する際にどれだけ個々人にとって影響があったかとか、大きな感情の動きがあったかというのが新しい評価軸として出てくるのではないかと思っています。遊園地の新しいアトラクションじゃないですけど、Vivoを利用するといつも新しい発見があって新鮮な気持ちを味わえる、ということを提供していきたいです。

img_2945-min

ーー最後に記事をご覧のみなさまにメッセージをお願いします。

世良)
まだ始まったばかりの新しいサービスですが、普通のツアーから一歩進んだ体験ができるツアーばかりですので、ヨーロッパ旅行をお考えの皆さんに是非ご利用いただきたいです。また、パートナーも募集中ですので、海外在住のプロフェッショナルのかたがいらっしゃれば是非お気軽にご連絡いただきたいです!!

ーー本日はありがとうございました!

かるお)
この記事を読んで、少しでもこのサービスや新しい海外旅行体験をしてみたいと感じた方は、是非下記サイトへ遊びに行ってみてください!

Vivo公式サイトへGO!


花岡 郁 / SEKAI LAB TIMES編集長
2代目SLT編集長。運営元のモンスター・ラボでは広報も担当。ITエンジニアの採用方法や人材不足に関する記事を執筆しています。好きな食べ物は馬肉。趣味は街を徘徊すること。声優ネタ、サブカルネタも好物です。お問い合わせはお気軽にこちらまで→ monstar-info@monstar-lab.com