スタートアップ

一家に一台ロボットを!家庭用ロボットが家族の心を近づける!?

 

「ドラえもんが家に欲しい!」

「家にいる子供が心配なんですよ

とお困りの皆様に、「家族の一員として、家族の心の距離を近づけてくれるロボット!」を紹介いたします!

最近では、ロボットに限らずVRやARなどの技術革新が進み一家に一台ロボットがいる世界はすぐそこにあると思っている読者も多いのではないのでしょうか。

そんな中、やはりロボットを開発・普及させるのは人のため。人助けができる一般家庭用ロボットというものが注目を浴びています。

今回は、家族をつなぐ一般家庭用ロボット”Bocco”を開発なさったユカイ工学株式会社のCEO青木俊介氏(以下、青木)にお話を伺って来ました。

一家に一台ロボット

——御社はどのような想いで現在のサービスを提供しているのでしょうか?

青木:一家に一台ロボット普及を目指してサービスの開発、提供をしています。

最近ですと、2014年にBoccoを発表しました。当時、スマホが流行り始め、小型の電子機器というのが低価格で手に入るようになっていたので、家庭に置けるIoTを作ろうと思ったのがきっかけです。

しかし、喋るロボットだけだとあまり需要がないかなと思い、ターゲットを絞り込もうと思っていたのですがとても悩みました。

そこで、センサーと連動してどのように世の中を便利にできるかと考えていたのです。

親であり、開発者である

その時ちょうど私の子供が幼稚園から小学校に上がるところで、子供に鍵を持たせないといけない状況になってしまいとても不安でした。

周りの同じような境遇の親御さんからも不安の声が上がっていて、「子供が帰った時に携帯がピロンってなってくれたら便利なのに」というようなことを聞いたのが開発の際のアイデアになりました。

センサーは家の扉などに設置していただき、それが振動で反応することによってリビングルームにいるBoccoに伝わります。そこからBoccoがお手元にある携帯にアプリ上で”センサーが反応しました!”と教えてくれるシステムとなっています。

青木氏と一般家庭用ロボットBocco

——確かに子供を一人で家に帰らせるのは不安ですよね。青木さんはもともとロボットが好きだったのでしょうか?

青木:好きでしたね!ターミネーターⅡを見て触発されたのが最初です。映画の中でロボット開発の描写があってとてもかっこいいと思い、将来そういったことをやりたいなと思いました。

他のガンダムのthe ロボットとか、人造人間のエヴァンゲリオンにはあまり惹かれず、ターミネーターで見たAIというものに一番惹きつけられましたね。

家庭に幸せを呼び込む

——Boccoのデザインにはどのような思いを込めているのでしょうか?

青木:愛嬌を持たせるデザインによって癒しを提供しています。

デザインの構想段階では、最初からBoccoを歩かせたり、人型にする案はもともとなかったです。

なぜかというと、まず家に置くロボットが大きすぎて邪魔になることは避けたかったからです。

あと、我々が定義づけているロボットが「人とコミュニケーションができる」なので、歩行機能は必要なかったんです。

座敷わらし×現代技術

青木:Boccoが目指しているのは、母親というよりは、ユーザーを自然にお膳立てしてくれる様な存在になればと思っています。コンセプトは家に幸せを呼び込むという意味で“座敷わらし”としました。

——デザインも青木さんが関わったのですか?

青木:そうですね。ネーミングや、コンセプトを考えるプロセスにも関わっていました。Boccoというのも実は、東北弁で“子供”という意味になっています。

今の時代だからこそロボットが家庭を救う

——子供や家庭用にサービスのターゲットを向けている理由はなぜですか?

青木:スマホが当たり前になっている時代、SNSなどで友達の情報だとすぐ入ってくると思うのですが家族の情報がSNS上に上がってくることってほとんどないなと思っていて、その少し離れてしまった家族の距離をロボットで近づけたいなと思ったからです。

スマホによって世の中的には便利にはなりましたが、逆にその影響でカバーできてないところにIoTやロボットの可能性があると信じています。

ロボットのこれからの可能性を語る青木氏

 

新たな家族の一員に

——ユーザーさんの反応はいかがですか?

青木:とてもいいです。ひとり親のユーザーからのお話ですと、もうBoccoが家族の一のようだという声をいただきました。他にも、子供への心配が軽減されたといった感じです。

ユカイにものづくり

——現実にロボットのプロダクトを作るとなると、かなりノウハウが必要になると思うのですが、もともとそういう知見などはあったのでしょうか?

青木:以前にいくつかハードウェアの商品も出していたので知識はありました。Boccoの場合はソフトの部分が大きいので、かなり開発は大変でしたね。

——開発の構想期間はどれほどかかりましたか?

青木:プロトを展示会で発表するまでには2ヶ月ほどかかりました。量産化に至るまでは、8ヶ月ほどかかりましたね。

——それでも早い方ですよね!そんな優秀なエンジニアさんたちはどのように集めたのでしょうか?

青木:会社自体長くやっているので、メーカーフェアという電子工作をやっている企業が参加するイベントによく足を運んでいました。そこで人脈を広げて採用に活かしていました。

——採用の際に大切にしていることは?

青木:自分でものづくりをしている方が欲しいですね。

仕事や学校の課題で作ったというよりは、休みの日も自分で進んでロボットを作っていた人に来て欲しいです。

さらに作っただけでなく、なんらかの形にして世の中に発信している人だとなお良いです。

発信する力

——発信をするということに重きを置いているのはなぜでしょうか?

青木:発信するということは完成させて、それになんらかの工夫を加え、人に面白いと思ってもらおうと努力していることになると思っています。

そういった人材が今のメンバーにも多いので、相性や働く環境が合うと思います。

社名の由来にも

——ものづくりにおいて一番重要なことは?

青木:社名にもある通り、ユカイにものを作ることが重要だと思います。

社名の由来は、SONY初代社長の井深さんのお言葉「自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」に感銘を受けて、ここからユカイという言葉をいただいています。

——そのお言葉素敵ですね!これから世界展開するとしたらどこの国を考えていますでしょうか?

青木:ドラえもんが放送されているアジア圏の国が中心ですかね。

やはり、ドラえもんが与えた影響ってとても大きいと思います。ロボットが家にいることの違和感を取り除いてくれた偉大な存在です。

あと、中国では最近ロボットブームがきています。去年などは、中国の企業の方が日本よりロボットの生産台数は多いですからね。

——そうなのですね。他にメッセージなどありますでしょうか? 

青木:Boccoはまだまだ進化していて、すでにYahoo天気との連携もできるようになっています。

宅配の場面でも使える場面を想定していて、宅配が届いた時にロボットがお知らせしてくれるようなことも考えていますので、これからのBoccoの進化から目を離さないでください!

お知らせ

Boccoで使用されているアプリのようなサービスを世の中に発信したい!というような、Webサービス・アプリ開発のエンジニアチームを必要としている方はセカイラボまでお気軽にお問い合わせください。


Naoki Kato / Internship
インターン生の加藤尚樹です。年の3分の1を日本で過ごし、世界の大学を転々としている留学生です。好きな食べ物は親子丼です。