スタートアップ

VR開発教育から企業とのマッチングまでサポート!VR市場拡大への道のり

近年、AR・VRというワードが自然に人々の日常生活に溶け込み、ゲームコンテンツだけでなく、それらを活用したレジャー施設やビジネスが続々と登場している。

バーチャルな空間にダイブすることは、いま最もアツいトレンドの一つと言えるだろう。

そんな流行の真っ只中で、Googleストリートビューを始めとする360度バーチャルツアー等のVR関連事業を展開しているのがLIFESTYLE株式会社だ。

今までのVRは、体験するだけだった。しかし、今後のVRは誰でも学べば作れる時代が来る。

そんなVRクリエイターのための学ぶ環境、開発ツール、さらにはクリエイターと企業を繋げてくれるマッチングまで全てをサポートする新規プラットフォーム事業にも今年から参入したLIFESTYLE。

今回は同社から見るVR市場の抱える課題、それに対する取り組みについて同社取締役、古城芳明氏(以下、古城)にお話を聞いた。

Googleストリートビューの課題から見えたもの

——御社ではどのような事業を行われていらっしゃるのでしょうか?

古城:弊社の事業は、創業当初から2017年2月までメインはGoogleストリートビュー事業でした。

弊社が扱っているストリートビューは、一般的な施設の外ではなく、施設の中を撮影して、グーグルマップ上に掲載するというものを行っておりました。

以前は企業に対し営業をして、受注が発生したら撮影しに行くという形を取っていたのですが、ここ1年半ほどは、自分たちでは販売活動をしておりません。

何をしているかというと、今までの営業のノウハウ、撮影技術というのをパッケージ化し、代理店に販売をしていただくという展開をしております。いま現在、弊社の代理店として200社ほどある状況になっております。

その事業と並行して、2016年の3月にVR事業、「Flic360Photo」「Flic360Video」 を始めました。

VR事業の始まりを語る古城氏

Googleストリートビューで表現しきれないところをVRで

——VR事業を始めたきっかけはどのようなことがあったのでしょうか?

古城:営業の中で、ストリートビューに関する課題をヒアリングしていたところ、企業の業種、業態によってはストリートビューだと企業の特色を表現しきれないという声が上がりました。

そこでストリートビューとは違う表現方法としてVRという選択肢が上がりました。

——どのような業種、業態の企業さんからそのような声が上がりましたか?

古城:アパレルショップなどからそのような声が上がりました。

アパレルショップだと、360°見えるだけでなく商品の細かいところまでを見たいというお客様がいらっしゃるので、Googleのストリートビューでは対応しきれないところがあります。

さらに、アパレル系だと、お店の内観が見られるだけでなくその画面上で商品の詳細がわかり、販売ができるようにしたいという企業がありました。

——確かにストリートビューだけでは賄えないところはありますよね。

VRを「学ぶ」「作る」「企画する」

——VR事業ではこれからどのような展開を考えていらっしゃいますか?

古城:1月の上旬にかけてVRのサービスを3つ順次ローンチしていく予定です。※既にリリース済。

3つのサービスのコンセプト「学ぶ」、「作る」、「企画する」です。

「学ぶ」というのは、自社でVRクリエイターの育成・資格取得をサポートする教育サービスになっています。

「作る」というのは、誰でも簡単にVRコンテンツを開発・発信することを可能にしたWebアプリケーション”Flic360Make”を提供します。

「企画する」というのは、オンライン上で、VRクリエイターとVRコンテンツを制作したい依頼主をリアルタイムでマッチングする「Flic360」というサービスです。

マッチングを通して、VRコンテンツの企画・制作をワンストップで実現出来るようになっています。

VR開発者の母数を増やす

VR開発者を増やし、市場自体を拡大

——その3つのコンテンツを始めるきっかけは何かあったのでしょうか?

古城:1年間ほどVR事業に携わり、VR市場を拡大しようとする中で課題というものが見えました。

それが、市場内にハイクオリティーなコンテンツが不足しているということです。

この課題を解決できるかどうかで、VRが市場として確立できるのか、ブームとして終わってしまうのか決まると思いました。

そこで、我々LIFE STYLE株式会社としてできることが、今までのVRのノウハウを世の中に伝えて、より多くの人がハイクオリティーなコンテンツを作れる環境を作ることだと考えました。

——独学でぱっとできるような分野でないからこそ、ニーズがありそうですね。

人事評価制度を導入

——御社の従業員数は何名いらっしゃるのでしょうか?

古城:45名です。エンジニアは2名。クリエイターが10名ほど。営業チームが15名ほどです。

インターン生もおりまして、国際色が豊かになっています。

外国籍の方もいますし、海外で長い時間を過ごしたメンバーも多いですよ。

——インターン生に限らず、採用の際に課題に感じていることなどありますでしょうか?

古城:中途採用に関してだと、月に200件などの応募はいただくのですが、会社として必要としている人材にどのようにターゲッティングしていくかが課題となっています。

あと、実際の採用プロセスの中で、面接をする社員が共通の基準を持つことが重要だと考えています。

当社は3回の面接があるのですが、それぞれの社員が違う物差しで測ると、会社として欲しい人材の獲得に繋がらなくなってしまいます。

そういったことを防ぐために、グレードを使った人事評価制度を導入し、会社全体で共通言語というものを確立するようにしました。

この結果、採用の際に、この候補者はある一定のラインを満たしているので、〇〇グレードでの採用を目指しているといったことを、各面接者間で共有出来るようになりました。

こうすることで、より認識の違いもなく、効率的な採用につながります。

人事評価制度で採用の効率化を

——現在はどのような人材を求めているのでしょうか?

古城:今期の目標として、企画・営業職を増やしたいと思っています。

今後は先ほど言いました、3つのサービスを狙いたい業界に対して、どのように提案していくかというのが重要になってくるので、そこを考えることができる人材採用に注力していきたいです。

——エンジニアは足りているのでしょうか?

古城:いえ、足りていません。なので、今期は3名ほどのエンジニア採用を考えています。

サービスの進捗によってはアウトソースをして調達することもありそうです。

世界の人々の生き方に革命を

——御社の長期的なゴールは何でしょうか?

古城:まず当社のビジョンが、世界一の企画人財チームになることです。

企画というものはビジネス面に限らず、世界の人々の生き方に革命を起こすようなプラットフォームを作るということもあり、それが大きなミッションとしてあります。

プラットフォームを作るということは一人ではできないので、チームというものにこだわっています。

社員にも、社名にあるようにLIFESTYLE、生き方について考えながら働いてもらいたいと思っています。

LIFESTYLEが人生のキャンバス

生活のためにLIFESTYLEに関わるのではなくて、自分の生き方を表現するためにLIFESTYLEがあるという形が理想ですね。

サービス面では、VRというある意味、言語の必要のない分野を選択することによって世界で台頭していくということを頭に入れて動いています。

VR開発の可能性

——VRは実際、どのような場面で使われることが多いのでしょうか?

古城:VR静止画ですとウェブサイトなどで利用されていることが多いですね。

VR動画ですと、イベントでの集客や、製品発表の記者会見の場で使われることがあります。

これからさらにVRの普及を広めていくためにも我々LIFESTYLEが日本を、世界を率いていかなければと思います。

まずは、クリエイターを弊社で教育していきVRの知見がある人材を増やしていく。

そして、VRコンテンツを実際に開発してもらう。

そして、彼らが企画をしてビジネスにしていくために弊社のマッチングプラットフォームでサポートをしていけるような環境を充実させていきたいです。

——本日はありがとうございました。


Naoki Kato / Internship
インターン生の加藤尚樹です。年の3分の1を日本で過ごし、世界の大学を転々としている留学生です。好きな食べ物は親子丼です。