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国民性の違いに見るメッセージアプリの使い方【日本VS中国】

girl lying on a sun lounger by the pool with a computer tablet with sms chat on a screen

ほんの7年ほど前まで、人々のコミュニケーション手段は携帯電話、いわゆるガラケーを使ったメールやSMS、電話などでした。しかし、iPhoneの登場を機に世界の携帯の多くがスマートフォンにかわると、いわゆる「メッセージアプリ」がコミュニケーションツールとして台頭してきました。現在世界中でLINE、Whatapp、WeChat、カカオトークなどのメッセージアプリが利用されていますが、国民性の違いにより、メッセージアプリの使い方に違いはあるのでしょうか。今回は中国人のWeChatの使用方法を調べてみました。

WeChatとは

中国大手IT企業のテンセントが提供するメッセージアプリ。中国名は微信(ウェイシン)。現在3億5000万人以上の月間アクティブユーザーがいるとされています。機能としては、文字チャット、無料電話、スタンプなどLINEとほぼ同じ使い方ができます。もちろん無料で使うことができます。

中国人とのWeChatでのやり取り例

現在中国に旅行中の私は、中国人との連絡手段としてWeChatを使っています。中国で驚いたのは、WeChat上でのボイスメッセージの使用頻度です。もちろん、最もオーソドックスな機能である「メッセージ」機能も使うのですが、日本に比べボイスメッセージの使用傾向が特に高いように感じられます。

ボイスメッセージとはーー声を録音して送る機能。トランシーバー式にボタンを押している間だけ声が録音されます。直接伝えたい事柄があるが、電話をする程ではなかったり電話をする時間がない時に役立つ無料機能です。もちろんLINEにも同様の機能があります。

中国人とのやり取り例

チャットのやりとり

中国の交通機関やレストランでは、iPhoneなどのスマートフォンを顔の真正面に向けて話しては、耳に当てなおす人の姿をよく見かけます。 一見電話をしているようにも見えますが、これはWeChatのボイスメッセージ機能を使っている仕草です。日本の交通機関の場合、電車で携帯で話すのはマナー違反だということもあり、ボイスメッセージ機能を使っているこの姿はまず見かけません。日本との友人とのLINE利用では、メッセージ、スティッカーの利用頻度が高いです。各メッセージアプリの使い方の傾向には、国民性の違いだけでなく社会生活におけるマナーに影響を受けている場合も多いのかもしれません。

LINEとWeChatのボイスメッセージの使用法

日本における代表的なメッセージアプリと言えばやはり「LINE」でしょう。今日、LINEなしでは生活できないかも?!というくらいLINEは多くのユーザーに使われているアプリの一つです。そこで、アプリの仕様に差はあるのかLINEとWeChatのボイスメッセージ機能を使用するための手順を比べてみました。

LINE編

①左下のプラスマークを押す。

ラインボイス1

②ボイスメッセージを選択

ラインボイス2

③マイクマークを押しながら声を録音

ラインボイス3

WeChat編

①左下のボイスマークを押す

wechatボイス1

②Hold to Talkを押しながら声を録音

wechatボイス2

調査結果

以上、LINEとWechatそれぞれのボイスメッセージ機能使用手順を比較してきましたが、LINEではボイスメッセージ機能の利用のために3回ボタンを押す必要がありました。それに対しWeChatでは2回になっています。WeChatでは中国のユーザーがよく利用するボイスメッセージにより早く辿り着ける仕様になっていることが分かりました。ボタンを押す必要のある回数がボイスメッセージ機能使用頻度に影響を与えているのか、はたまたボイスメッセージ機能使用頻度がボタンを押す回数に影響を与えているのかは明確ではありません。しかし、ボタンを押す回数という設定一つかえるだけでアプリの使い方はガラっと変わるということは言えそうです。

今後、iPhoneを始めとするスマートフォンやiPadを始めとするタブレット端末がさらに普及するにつれて、メッセージアプリのみならず様々なアプリがより人々に密接になると思われます。その時、情報の表示の仕方や些細なUIなど、細かい設定が端末の使用方法をがらっと変える可能性があることがこの「LINE」と「Wechat」の比較からわかりました。みなさんも、何かサービス開発をする際はそのような細かい設定にまで気を配ってみてください。


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NAHOKO TOYONAGA / Writer
海外ノマド女子。現在パソコン1台で働きながら、1ヶ月毎に違う国に住む暮らしを実践中。前職は外資系インターネット広告会社の営業。インターネットがある時代に生まれて良かったと心から思う平成生まれ。好きな国は中国。